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習近平主席、「灰色サイとブラックスワンに備えよ」と党に指示

習近平主席、「灰色サイとブラックスワンに備えよ」と党に指示

Posted February. 01, 2021 08:28,   

Updated February. 01, 2021 08:28

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中国の習近平国家主席は、「灰色サイ」と「ブラックスワン」に言及しながら、中国が直面する危険を強調した。

中国国営の中国中央テレビ(CCTV)によると、習主席は先月28日、共産党中央政治局集団学習で、「様々な危険と挑戦をよく予測しなければならず、様々な灰色サイとブラックスワン事件によく備えなければならない」と述べた。灰色サイとは、予想できるが見過ごしやすい危険を、ブラックスワンとは、発生する確率は低いが一度起きれば大きな衝撃を与える危険を意味する。

習主席はまた、「世界的に100年間にわたり前例のない大変化が起きる中、複雑な国際情勢の影響を深く認識し、中国の発展に有利な環境を整える必要がある」と指示した。このような発言は、米国のバイデン政権発足後も両国の対決構図は続くという展望が提起されている中で出た。ドナルド・トランプ政権時に悪化した米中対立は現在、貿易を越えて外交安保分野にまで拡大した状態だ。先月28日、米国の有力政治専門メディア・ポリティコには、「中国共産党指導部の亀裂で、習主席の交代を図らなければならない」という内容の米元高官の匿名投稿まで掲載された。

習主席は、危機を強調する度に灰色サイとブラックスワンについて言及している。新型コロナウイルス感染症が拡大した昨年2月は、インドネシア大統領やマレーシア首相らと電話して、「防疫において、灰色サイやブラックスワンをどう阻止できるかは、全世界の悩みだ」と述べた。また、中国が28年ぶりに最も低い経済成長率を発表した2019年1月も、「国際情勢は予測しにくく、周辺環境は複雑で敏感だ。ブラックスワンを高度に警戒し、灰色サイも予防しなければならない」と強調した。特に習主席は、灰色サイやブラックスワンのような危険を防ぐことを戦争に例えたりもした。

習主席は今回の政治局学習で、今年は第14回5カ年計画の初年度であり、共産党創党100年を迎える年で、経済・社会発展を保障することが非常に重要だとも述べた。


金祺容 kky@donga.com