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「レット・イット・ビー」などプロデュース、スペクター氏死去

「レット・イット・ビー」などプロデュース、スペクター氏死去

Posted January. 19, 2021 07:59,   

Updated January. 19, 2021 07:59

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ビートルズの音楽プロデューサーだったポップ音響を革新したフィル・スペクター氏が16日(現地時間)、収監中に死亡した。82歳だった。

1939年、米ニューヨークで生まれたスペクター氏は10代の時からミュージシャンとして活動し、作曲家兼プロデューサーに転向した。録音スタジオで楽器やコーラスを重ね合わせていく「ウォール・オブ・サウンド」を開発した。スペクター氏の技法は、ビーチ・ボーイズ、アバなど多くのミュージシャンが影響を受け、ポップ音楽界の新たな標準になった。

スペクター氏は、ビートルズの最後のアルバム「レット・イット・ビー」をはじめ、ジョン・レノン「イマジン」、ジョージ・ハリソン「オール・シングス・マスト・パス」などの名アルバムのプロデューサーとして名声を轟かせた。映画「ゴースト」のテーマソングに使われたライチャス・ブラザーズの「アンチェインド・メロディ」、女性歌手グループ、ザ・ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」もスペクター氏が手掛けた。

しかし、晩年は華やかさとはかけ離れていた。2003年、カリフォルニアにあるスペクター氏の自宅で女優ラナ・クラークソンさんが銃に撃たれて亡くなって発見され、スペクター氏は09年に殺人罪で禁固19年の判決を受け、収監された。スペクター氏は昨年12月、新型コロナウイルスの陽性が確認されて病院に移送され、治療を受けていた。


イム・ヒユン記者 imi@donga.com