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「トランプ氏が助長し幇助」 米議会で「弾劾」の声相次ぐ

「トランプ氏が助長し幇助」 米議会で「弾劾」の声相次ぐ

Posted January. 08, 2021 08:02,   

Updated January. 08, 2021 08:02

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トランプ米大統領の支持者らが連邦議会議事堂に乱入したことと関連して、米国内ではトランプ氏の責任論が起こり、2週間も残っていない任期に関係なくトランプ氏を弾劾しなければならないという主張まで出ている。トランプ氏が今回の事態を煽り、事実上ほう助したという理由だ。

CNNなどによると、テッド・リュウ議員(カリフォルニア州)やデイビッド・シシリーニ議員(ロードアイランド州)など米民主党下院議員は6日(現地時間)、ペンス副大統領に書簡を送り、憲法修正25条に基づいてトランプ氏の免職を検討するよう要請した。憲法修正25条は、大統領が死亡したり辞任したりして職務遂行ができなくなった場合、副大統領と行政機関のトップの過半数が大統領は執務不能と判断すれば、副大統領を大統領代行に選べることになっている。

政界だけでなく企業も声明を出し、トランプ氏の免職を考慮する必要があると主張した。AP通信などによると、エクソンモバイルやファイザーなどの企業が属する全米製造業協会(NAM)のティモンズ会長は、声明を通じて「トランプ大統領が権力を維持するために暴力を扇動した」とし、「大統領が職務を遂行できないなら、憲法修正によって副大統領が権限を代行することを考慮しなければならない」と述べた。 

 

トランプ氏の前・現職参謀も背を向けるムードだ。CNNは、オブライエン補佐官(国家安保担当)、ポッティンジャー大統領副補佐官(国家安全保障担当)、リデル次席補佐官ら大統領側近が辞任を検討していると伝えた。

 

米大統領経験者も懸念を示した。共和党のブッシュ元大統領は、中南米など一部の腐敗国家で見られる場面が米国で起こったとし、「胸が非常に痛い」と述べた。オバマ前大統領は、「大統領選の結果に対して根拠のない嘘に明け暮れる大統領によって今日の暴力があったと歴史は記憶するだろう」と批判した。

トランプ氏は、支持者が議会に乱入して2時間後にツイッターに「議会にいるすべての人は平和を守らなければならない。暴力はいけない」と投稿した。その後、映像メッセージで「家に帰ろう」と述べつつも「選挙は盗まれた」と主張し、大統領選の結果を受け入れない考えを明確にした。トランプ氏の支持者による議会乱入に先立ち、同日午前、ホワイトハウス前の広場「エリプス」に集まった時は「議会に行って抗議せよ」と乱入を煽った。


兪載東 jarrett@donga.com