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柳賢振が6回1失点と好投も勝ち星つかず、「サイヤング賞候補」の威信を見せつけた

柳賢振が6回1失点と好投も勝ち星つかず、「サイヤング賞候補」の威信を見せつけた

Posted August. 13, 2020 08:13,   

Updated August. 13, 2020 08:13

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「ホーム不敗」の名声は所属チームが変わっても衰えていなかった。

「コリアンモンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン=33、トロント・ブルージェイズ)が今季4度目の登板で移籍後初となる臨時本拠地での開幕戦で最高の投球を見せた。

柳賢振は12日、ニューヨーク州バッファローの仮の本拠地セーレンフィールドで行われたマイアミ・マリーンズ戦で6回2被安打7奪三振2四球1失点と好投した。シーズン初のクオリティスタートだった。

昨年、メジャーリーグ全体で防御率1位(2.32)だった時の姿そのままだった。6回92球と効果的な投球が目立った。ファストボールの最高球速は91.9マイル(時速147.8キロ)で、平均球速は90.1マイル(時速145キロ)だった。シーズン序盤に球速の低下で苦しんでいた姿は完全に消えた。パワーフルなファストボールに加えて、ストライクゾーンの隅々に入るカッター、チェンジアップ、カーブなどを織り込み相手打線を圧倒した。

ただ、リリーフ陣が炎上し勝ち星がつかなかったのは悔やまれる。柳賢振の好投に支えられ、トロントは0-1でリードされた6回裏の無死2、3塁でボー・ビシェット(22)の3ラン本塁打で一気に試合を覆した。6回を最後に柳賢振がマウンドを降りた後も1点を追加し、勝利を目前した。しかし4-1でリードした9回表にアウトカウント一つを残して抑えのアンソニー・バス(34)に同点となる3ランを浴びて柳賢振の2勝目は消えた。

しかしトロントは、タイブレークに突入した後、10回裏の1死満塁でトラビス・ショー(30)がサヨナラ安打を放ち、5-4で勝利した。新型コロナウィルス感染症の影響でもともとの本拠地であるカナダ・トロントのロジャーズセンターを離れて、やむを得ず仮の本拠地を構えたトロントは、トリプルAチームの球場であるセーレンフィールドで行われた同球場初のメジャーリーグ試合で勝利したチームとして名を残すことになった。

シーズン2勝はならなかったが、「ホーム戦無敗」で知られる柳賢振の本領を新天地でも発揮した。最高の1年を過ごした昨季は、ロサンゼルス・ドジャースでも本拠地のドジャースタジアムで14試合に登板し、10勝1敗、防御率2.00を記録した。この日の好投で柳賢振は、シーズン防御率も5.14から4.05に大幅に下げ、3点台入りを目前にした。

試合後にトロントは、ツイッターにハングルで「今日、柳賢振選手は脅威的でした」というコメントと共に太極旗(テグッキ)の絵文字を投稿し、柳賢振の活躍を褒め称えた。地元メディアからも好評が相次いだ。米CBSスポーツは、「2回表にブライアン・アンダーソンに許したソロ本塁打を除いては、終始マイアミ打線を制圧した」と評価した。その上で「開幕後2試合で9イニングを投げ8失点した柳賢振だが、直近の2試合では11回を投げて1点だけを与え、安打は3本しか許していない。好調ぶりは今後も続くだろう」とし、最近のペースを絶賛した。メジャーリーグの公式ホームページのMLB.comは柳賢振に「ベテランのエース」という表現を使った。

試合終了後、柳賢振はテレビ電話でのインタビューで「試合序盤に相手が変化球を狙っているような気がしたのでファストボール中心に投球パターンを変えたのが効果的だったようだ。全体的にも良かった」と話した。

この日から始まったマイアミとの2連戦を含めてトロントは仮の本拠地で17日まで5試合を行う。柳賢振の次の登板は、その後の初のアウエーとなる18日のボルチモア・オリオールズ戦が有力だ。


金培中 wanted@donga.com