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米大統領補佐官、新型コロナの陽性反応で波紋

米大統領補佐官、新型コロナの陽性反応で波紋

Posted July. 29, 2020 09:03,   

Updated July. 29, 2020 09:03

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トランプ米大統領の最側近のロバート・オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)が新型コロナウイルスの検査で陽性となり、ホワイトハウス内でウイルスの恐怖が広がっている。オブライエン氏は、米中対立をはじめ米外交安保政策を陣頭指揮する人物であるほか、大統領参謀の中でも多くの人と接触するため、波紋を呼んでいる。

トランプ氏は27日(現地時間)、ワシントンのホワイトハウスで、オブライエン氏と接触したかどうかを問われ、「最近会っていない。電話してみる」と述べた。ホワイトハウスは同日、声明を通じて、「大統領とペンス副大統領への感染リスクはない。NSCの業務にも支障は出ていない」と明らかにした。また、「オブライエン氏には軽い症状があり、自主隔離し、安全な場所から業務にあたっている」と付け加えた。米紙ワシントン・ポストは、「オブライエン氏が1週間前、家族との行事で感染したようだと話した」とし、大学生の娘から感染した可能性を提起した。

一方、ホワイトハウスは、トランプ氏が23日にロシアのプーチン大統領と電話会談をした際、オブライエン氏が同席したのか、2人が最後に接触したのはいつなのか明らかにしなかった。この日はホワイトハウスでオブライエン氏が最後に目撃された日だ。ホワイトハウス関係者は、「当時、オブライエン氏が突然ホワイトハウスを出ていった」とし、毎日受ける新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出て 自主隔離に入った可能性を提起した。

これに先立ち、ホワイトハウスでは、ペンス氏の報道官を務めるケイティ・ミラー氏、大統領の長男のトランプ・ジュニア氏の交際相手で大統領の選挙対策チームで資金調達を担当するキンバリー・ギルフォイル氏らに、新型コロナウイルスの陽性反応が出た。また、オブライエン氏は今月13~15日、華為技術(ファーウェイ)などの中国の通信装備の使用禁止問題を議論するためにフランス・パリを訪れた。オブライエン氏がマスクをせずにフランス、ドイツ、英国、イタリアなど欧州主要国の関係者と会合した写真が公開され、新型コロナウイルスが欧州の主要国の政府にも広がった可能性があると懸念さえている。

オブライエン氏はこれまで、ホワイトハウス参謀の中では感染対策の重要性を強調してきた。オブライエン氏は今年3月、NSC職員を半分に分けて各自別のオフィスで働くよう指示した。マシュー・ポッティンジャーNSC副補佐官も、ウイルス学者である兄の影響を受けて、マスクの着用と発熱チェックの重要性を常に強調したという。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com