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トス、発売から5年ぶりに初の月間黒字

Posted May. 08, 2020 08:50,   

Updated May. 08, 2020 08:50

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会員が1700万人のモバイル金融プラットフォーム「トス」を運営するViva Republicaが、サービス開始から5年ぶりの先月、初めて月間基準で黒字を達成したと、7日明らかにした。黒字額は明らかにしなかったが、4月基準の売上は約140億ウォンで、昨年の月平均売上高(98億ウォン)を大きく上回るものと伝えられた。年間で初めて黒字を出す可能性が高くなったのだ。

2015年にサービスを開始したトスは、その翌年の2016年に34億ウォンの年間売上でスタートして、昨年(1187億ウォン)は1000億ウォンを突破した。3年間で35倍に及ぶ急成長ぶりだ。昨年初めは180人だった役員や従業員数も、先月基準で400人へと2倍以上に増えた。

トスの成長の勢いは、海外のグローバルピフィンテック企業に比べても速いほうだ。特に代表サービスである簡単振込の場合、米国の「ベンモー」が7年ぶりに達成した累積送金額10兆ウォンを3年ぶりの2017年に突破した。現在、トスを通じた月間送金額は4兆5000億ウォン、累積送金額は90兆ウォンとなっている。

今年のトスの営業収益の83%は、提携金融機関やオンライン事業者などの企業間取引(B2B)基盤で発生したことが分かった。トス側はまた、送金サービス中心だった初期と違って、融資推薦と比較サービス、クレジットカード発行、保険などの主要サービスの収益の割合がそれぞれ10〜25%に増えてバランスをとってきていると明らかにした。20代に偏っていたユーザーの年齢層も、最近は40代以上(37%)に拡大した。

業界では、トスの収益性の改善幅がより一層明確になるだろうという期待が大きい。モバイルプラットフォーム基盤の金融ビジネスモデルは、売上が拡大しても、追加費用が大幅に増えないからだ。

トスは今後、独自のプラットフォームを強化すると同時に、インターネット専門銀行と証券、電子決済(PG)などへと事業範囲を拡大して、モバイル金融業界全般で急速に主導権を握っていく計画だ。トスが試算する関連市場規模は52兆ウォンに達する。

イ・スンゴンViva Republica代表は、「今年を基点に、国内の金融産業はオンライン、非対面サービス中心への切り替えに拍車がかかると見られる」とし、「このような傾向に基づいて、トスも本格的な利益成長軌道に進入することを期待する」と明らかにした。


キム・ジャヒョン記者 zion37@donga.com