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フェンシング・サーブル世界1位のオ・サンウク、東京五輪でグランドスラム達成を目指す

フェンシング・サーブル世界1位のオ・サンウク、東京五輪でグランドスラム達成を目指す

Posted January. 02, 2020 08:19,   

Updated January. 02, 2020 08:19


色白肌に彫りの深い顔立ち。ジャージ姿で道を歩いているとモデルの提案を受けるほどのすらりとした身長…。イケメンと呼ばれる容姿の持ち主だが、鋭い剣を握る瞬間、野獣に変わる。フェンシング男子サーブルの世界ランキング1位のオ・サンウク(24=城南市庁)だ。

「突き」だけではなく「斬り」も使うことができ、フェンシング種目でも最もスピーディーで激しいことで知られるサーブルで、オ・サンウクは「怪物剣客」と呼ばれる。フェンシングの本場、欧州の選手たちもオ・サンウクと対戦すると舌を巻くほどだ。192センチの長身とは信じられない素早い瞬発力と柔軟性を兼ね備えているうえ、がっちりした体格から生まれるパワーまで備えているからだ。

アジア選手権、アジア大会、世界選手権で金メダルを獲得しているオ・サンウクは、7月開幕の東京五輪で「グランドスラム」を目指す。フェンシングは今年4月4日までの成績を基準に、個人戦と団体戦の出場資格が与えられるが、1日現在、オ・サンウクは個人ランキング1位に立っている中、韓国がサーブル男子団体1位になっているため、五輪2冠達成も期待されている。鎮川(チンチョン)選手村で練習に励んでいるオ・サンウクは、「(五輪までの)残り期間、試合を組み立てる能力を磨きたいと思っている。試合のビデオを分析し、実戦に近い練習を行いながら感覚を研ぎ澄ましたいと考えている」と話した。

物静かで内気だった少年オ・サンウクは、実はフェンシングをしていなかったかもしれない。小学生時代、先にフェンシングを始めた二つ上の実兄を見ながら剣客への夢を育んだだ、次男にはスポーツ選手をさせたくなかった両親の反対で、フェンシング部のない中学校に進学した。しかし、オ・サンウクの才能に早くから気づいていた大田(テジョン)メボン中学校フェンシング部監督のパク・ジョンファン氏の粘り強い説得で、1学期を終えて転校を決心した。パク氏は、「サンウクは学習能力が飛び抜けていた。先輩たちがやっているところを肩越しに何度か見ては、その動作を丸ごとコピーして見せた。サンウクを逃すのがあまりにももったいないと思い、両親に家の学校への転向を何度も勧めた。あのとき、あのまま手放していたら、後で長く後悔しただろう」と笑顔で語った。

曲折の末に剣を握るようになった後、オ・サンウクの才能は遅れて花を咲かせた。中学校1年生の時160センチ程度だった身長が、中学校3年生の時は187センチまで伸び、成人選手に比べられるパワーと技術を備えるようになった。高校3年生だった2014年の大統領杯全国フェンシング選手権で世界ランイング1位のク・ボンギル(31)を下し、次世代最高の剣客の誕生を知らせたオ・サンウクは、同年の代表選考会で3位となり、最年少で太極(テグク)マークをつけた。

オ・サンウクは2019年の一年間、ユニバーシアード、アジア選手権、世界選手権の個人戦と団体戦で金メダルを総なめした。選手たちの間では「五輪前年の成績が良ければ五輪で好成績が出せない」との俗説があるが、オ・サンウクは「ジンクスはない」ときっぱりと首を横に振った。「2017年に初めて世界選手権団体戦で金メダルを獲得した時、世界選手権がどれだけ大きな大会なのか良く知らないまま軽い気持ちで参加したことを覚えている。そうしたら、むしろ自分の実力を発揮することができた。五輪も一緒。大きな大会であることを意識するよりは気軽に、自分が持っているものを出し尽くすという気持ちで臨みたい」。

2020年はネズミの年だ。鼠年のオ・サンウクは、自身の分身とも言える白いフェンシング服とともに栄光の瞬間を待ち望んでいる。


チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com