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ドイツで活動する「ミレニアル」作家たちが三清洞でグループ展

ドイツで活動する「ミレニアル」作家たちが三清洞でグループ展

Posted July. 23, 2019 08:39,   

Updated July. 23, 2019 08:39


「外見は愉快なのに、懐にはナイフを抱いている…」

ドイツを中心に活動する「ミレニアル」作家たちの作品が三清洞(サムチョンドン)にやってくる。ソウル鍾路区(チョンノグ)にある「アラリオギャラリー三清」で、10月5日までに開かれるグループ展「背骨をたどる震え」は、ソル・カレロ(37)、カシア・フダコウスキ(34)、ペトリット・ハリアイ(33)、ゾラ・マン(40)の作品を一堂に集めた。これらの作品は、カラフルな色使いや可愛らしい模様が愉快さを醸し出すが、その中には政治的メッセージが込められており興味深い。

フダコウスキの設置作品「持続性なし(Continuous lessness)」は、2011年から続く未完成連作だ。スクリーンのように繋がったパネルは分解が可能なので、展示のたびに配列が違っている。最初のパネル「ジェンダー・ベンダー」は、男性性・女性性を象徴するような凹凸を交互に配置して、ジェンダーの区別をユーモラスに皮肉る。また、新たに披露する「犯罪を見つける処罰」は、古い待合室の椅子を配置して、国が個人を統制、監視する社会の不条理さを表現する。このシリーズは、有名な現代美術家デュオ・エルムグリーン&ドラッグセットがキュレーターを務めた第15回イスタンブールビエンナーレでも披露された。

色とりどりで見事な外形が引き立つカレロの作品は、「ラテンアメリカ」の意味を振り返る作品だ。南米を象徴する典型的イメージを借用して変奏し、国や文化に関する固定観念に疑問を提起する。

ハリアイの「スペリングブック」は、戦争に苦しむコソボ地域のとある学校教室の机の上の落書きを、大型のオブジェにした。子供たちが日常で書いていた細かい落書きが、堅い鉄で作られた彫刻作品になったことで、その傷を労っているような気がする。マンの「コスモパギ」は、ケニアの海岸に捨てられたプラスチックスリッパを活用してブラインドにした。


金民 kimmin@donga.com