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トランプ氏、25~28日に日本を国賓訪問

トランプ氏、25~28日に日本を国賓訪問

Posted May. 24, 2019 09:44,   

Updated May. 24, 2019 09:44

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トランプ米大統領が25~28日、日本を国賓訪問する。1日の新天皇の即位で「令和」になって初めての国賓だ。トランプ氏は、安倍晋三首相とゴルフや大相撲の観戦、自衛隊海上護衛艦の乗艦、天皇主催の晩餐会の出席などが予定されている。露骨に「韓国はずし」をする安倍氏が、特有の親米外交を展開し、米国が歴史問題など韓日懸案に対して日本側の主張に傾倒する可能性があるという懸念の声が出ている。


● 7月の参院選を控え、日米同盟をアピール

トランプ氏は25日夜、日本に到着する。26日午前に千葉県でゴルフをし、午後に大相撲を観戦する。訪日3日目の27日に天皇と会見する。

27日に開かれる首脳会談の主な議題は、北朝鮮の核および拉致問題、中国の軍備拡張への対応、日米貿易交渉などだ。先月始まった貿易実務交渉で、米国側は米国の農産物に対する関税引き下げを主張し、日本は難色を示した。米政権のある関係者は22日、ワシントンで記者団に「トランプ氏と安倍氏が共同記者会見を行うようだ。非常に興味深い発表をするだろう」と語った。

毎日新聞は23日付で、昨年秋ごろ、トランプ氏の国賓訪日に向けた検討が本格化したと伝えた。当時、安倍氏は「どうすればトランプ氏の機嫌が良くなるか、さまざまな趣向を凝らしたい」と話した。トランプ氏の大相撲観戦も安倍氏のアイディアだ。大相撲観戦後の夕食会は、六本木の炉端焼き店で開くことになるという。同紙は、「旬の魚介類や肉、野菜を客の★前にある囲炉裏で焼くスタイルの有名店。くつろいだ雰囲気の中で、親密さをアピールする狙いがありそうだ」と分析した。

安倍氏がこのようにトランプ氏を手厚く接待するのは、7月の参院選を控え、堅固な日米同盟をアピールする狙いがあるとみえる。日米同盟の強化は保守層有権者の支持強化に結びつき、政権自民党に有利だ。

共同通信は「トランプ氏が天皇とどのような挨拶をするのか注目される」と伝えた。2009年に日本を訪れたオバマ前米大統領は、天皇に90度頭を下げて挨拶し、「屈辱的」という米国内の批判世論に直面した。


● 「韓国」だけ外す日本外交

日本は、米国だけでなく中国、北朝鮮、ロシアにも力を入れている。12年9月に日本が尖閣諸島(中国名・釣魚島)を国有化して冷え切った日中関係は、昨年の日中平和友好条約発効40年を機に急速に「雪解け」ムードだ。当時、安倍氏が中国を訪れた、来月の主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議で、習近平国家主席が日本を訪れる。

安倍氏は最近、北朝鮮に「条件のない」首脳会談を要請した。昨年「最大限の圧力」を強調していたことを考えると、180度の変化だ。同紙は、「ベトナムで2月に開かれた米朝首脳会談で、トランプ氏が日朝首脳会談を提案し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党院長が『用意がある』と答えたことが伝えられ、安倍氏の態度が変わった」と伝えた。ロシアとの関係も日本政府は平和条約を結ぶために北方領土領有権の発言を控え、ロシアに配慮している。

一方、昨年10月30日、韓国大法院(最高裁)の元徴用工賠償判決後、安倍氏は韓国に関する発言を最大限避けている。今月初め、北朝鮮が相次いでミサイルを発射した時、安倍氏はトランプ氏との電話会談の内容を説明する際、日米対応だけを言及し、韓国には触れなかった。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 キミ・ボムソク特派員 lovesong@donga.com