
1948年に制定された憲法の根幹と評価される「大韓民国臨時政府建国綱領草案」が文化財に登録される。
文化財庁は6日、「独立活動家の趙素昻(チョ・ソアン、本名・趙鏞殷、1887~1958)が三均主義に則って独立運動や建国方針などを韓国語と漢文を混用して書いた直筆の文書『大韓民国臨時政府建国綱領草案』を文化財に登録予告する」と明らかにした。
臨時政府の代表的な理論家で政治思想家の趙素昻が唱えた三均主義は、個人と民族、国家の均等と政治・経済・教育の均等を通じて理想社会を成し遂げるという理論だ。趙素昻が作った草案は、縦横36.9×27.1センチの大きさの原稿用紙10枚の量。総綱と復国、建国の3つの章で構成されている。草案を基に1941年11月28日、臨時政府の閣議で一部修正を経て建国綱領が決定された。文化財庁は、「臨時政府が光復(解放)後にどのような国家を建設しようとしたのかを伝える遺物であり、趙素昻が苦心して修正した跡が残っていて価値が高い」と説明した。
「ソウル慶熙(キョンヒ)大学本館」も同日、文化財に登録予告された。1956年に建てられた慶熙大学本館は、古代ギリシャ式の柱と三角形のペディメントを使った西洋の新古典主義様式の建物だ。韓国的要素である太極とムクゲの花の模様を加味した点が特徴だ。
柳原模 onemore@donga.com






