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国内初の3千トン級潜水艦、北朝鮮全域を射程圏内に収めるSLBM搭載可能

国内初の3千トン級潜水艦、北朝鮮全域を射程圏内に収めるSLBM搭載可能

Posted September. 15, 2018 08:34,   

Updated September. 15, 2018 08:34

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国内技術で設計・建造された「張保皐(チャンボゴ)III」(3千トン級)潜水艦「島山(トサン)・安昌浩(アンチャンホ)艦」(3320トン)の浸水式が14日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領をはじめ政府・軍関係者が参加する中、慶尚南道巨済市(キョンサンナムド・コジェシ)の大宇(デウ)造船海洋玉浦(オクポ)造船所で行われた。これにより韓国も3千トン級潜水艦保有国(米国、ロシア、中国など約10ヵ国)の仲間入りを果たした。

文氏は祝辞で、「平和は決して自ずから与えられない。平和は私たちが自ら作り守らなければならない」と強調した。そして、「『力による平和』は韓国政府が追求する揺るぎない安保戦略」とし、「強い軍、強い国防力があってこそ平和に向かう道は止まらないだろう」と強調した。また、「私は大韓民国の国軍統帥権者として支障ない改革で国民の要請に積極的に応じることを命じる。国防改革の主人公は韓国軍だ。自負心と使命感で改革を成しとげるよう望む」と呼びかけた。

4年で完成した「島山・安昌浩艦」の建造費用は1兆ウォンにのぼる。ドイツの技術協力で建造された潜水艦「張保皐I」(1200トン)、「張保皐II」(1800トン)よりはるかに大きく、潜航・攻撃能力も優れている。特に、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射できる垂直発射装置(VLS)が6つ装着され、有事に東海岸、西海岸から北朝鮮のほぼ全域にある核・ミサイル基地を最短時間で攻撃できる。

さらに、最新の戦闘システムとソナー(水中音波探知機)を装備し、周辺国の同級の潜水艦を凌駕する戦闘力を備えたと評価されている。「島山・安昌浩艦」は、試験評価を経て、2020年に海軍に引き渡され、2022年頃に実戦配備される予定だ。軍は垂直発射装置を10に増やし、さらに規模の大きな第2、第3の潜水艦も2023年までに進水する計画だ。


ユン・サンホ軍事専門記者 ハン・サンジュン記者 alwaysj@donga.comysh1005@donga.com