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OCNの「ボイス2」、「娯楽」と「メッセージ」の二兎を得る

OCNの「ボイス2」、「娯楽」と「メッセージ」の二兎を得る

Posted August. 29, 2018 08:14,   

Updated August. 29, 2018 08:14

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「児童性犯罪について、米国は少なくとも懲役25年、フランス最低20年…韓国も法的規定はあるものの、実際の処罰は子供の被害を反映していない」

やや突拍子もない。告発番組でもないドラマで、突然途中にこのような字幕が現れるなんて。しかし、18日に放送されたOCNの番組「ボイス2」の第3話に登場したこの字幕こそ、このドラマのアイデンティティを如実に示している。この字幕は未成年者を性暴行した犯罪者が警察に捕まった後、「すぐに出るだろう」という言葉を残すシーンで登場した。脚本を書いたマ・ジンウォン作家は、「未成年者性犯罪の量刑問題について是非一度は話してみたかった」と話した。

「ボイス2」が、「所信のある作品」という評価と共に視聴者から注目を集めている。最近の第4話は視聴率が5.4%(ニールセンコリア)に達して、急な上昇を見せている。昨年話題となったシーズン1「ボイス」が最高視聴率5.7%を記録し、同じ放送局の前作である「ライフオンマーズ」が最終話で5%を超えたことを勘案すれば、なおさら目立つ成績だ。

「ゴールデンタイム・チーム」という仮想の警察組織が毎回ひとつの事件を解決するスピード感のある展開も、魅力として挙げられる。犯罪現場の声を手がかりに犯人を追跡するカン・グォンジュ(以下イ・ハナ)と米ドラマ「デクスター」が浮かぶサイコパス刑事ト・ガンウ(イ・ジンウク)などのキャラクターも個性がある。警察の協力を得て、テロ鎮圧のシーンに実際の警察特攻隊が出演するなど、リアリティを生かしたことも目立つ。

ただし行き過ぎた暴力性は見苦しいという指摘もある。画面をぼかしたりしたが、「15歳観覧可」なのに、残忍な犯行手口を露骨に描写する部分が多い。イ・スンヨンPDは、「指摘を謙虚に受け止めたい。行き過ぎたシーンは必ず必要な場合にのみ使うように努力していきたい」と明らかにした。


イ・ジウン記者 easy@donga.com