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米兵の遺骨を入れる木箱、板門店から北朝鮮に搬入

米兵の遺骨を入れる木箱、板門店から北朝鮮に搬入

Posted July. 27, 2018 09:49,   

Updated July. 27, 2018 09:49

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米兵の遺骨を入れる「組立式の木箱」が板門店(パンムンジョム)から搬入されたことが確認され、当初の予想通り休戦協定65年となる27日に合わせて引き渡しが始まるという観測が流れている。

26日、複数の外交筋によると、板門店の自由の家に保管されていた遺骨引き渡し用の木箱が今週初めに北朝鮮側に運ばれた。北朝鮮が約2週間前から東倉里(トンチャンリ)の西海(ソヘ)衛星発射場の解体作業に入ったのに続き、遺骨の引き渡しにも乗り出し、シンガポール首脳会談でトランプ米大統領に約束したことを一部履行する動きを見せている。

具体的な引き渡しの規模や経路は公開されていない。韓国戦争の時、「長津湖(チャンジンホ)戦闘」が起こった咸鏡南道(ハムギョンナムド)長津で多くの米兵の遺骨が見つかったことを考えると、直線距離で約100キロ離れた元山(ウォンサン)の葛麻(カルマ)飛行場に米軍の輸送機が向かう可能性がある。米軍機関紙「星条紙」は17日付で、「北朝鮮側から50~55柱の遺骨が27日に引き渡され、飛行機で烏山(オサン)米軍基地かハワイに向かうだろう」と報じた。一部では、ひとまず陸路で板門店を通って烏山に運んだ後、飛行機でハワイに行く可能性も提起されている。軍事基地が密集した元山に米軍の輸送機が来ることは、北朝鮮には負担になるということだ。

北朝鮮に渡った木箱は、完成されていない組立式だという。完全な形で収拾される遺骨もあるが、一部だけが回収された遺骨もあるため、それに応じて箱を組立てることで、機内に占める面積を減らす狙いがある。ある消息筋は、「箱だけを見て遺骨の引き渡しの規模を推定することは難しい。以前、引き渡された遺骨に動物の骨が混ざっていたことがあるため、検視後に規模が確定できるだろう」と話した。


黃仁贊 hic@donga.com