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胸を打ったものの…物足りないストーリーに感動の深さは浅い

胸を打ったものの…物足りないストーリーに感動の深さは浅い

Posted December. 21, 2017 09:21,   

Updated December. 21, 2017 09:42

PTバーナムのサーカスショーに立つためには、ただ一つの条件だけを身につけていればいい。「他人と異なること」

そのおかげで、彼のショーには奇想天外なルックスを備えた人たちが集まってくる。髭がふっさりと生えたため隠れて暮らさなければならなかった女性、体重が250キロに迫るが、小さな身長のせいで親にすら見放されていた男たち…。

ヒュー・ジャックマン主演の「偉大なショーマン」(20日公開)は、米ショービジネスの創設者であり、華やかな舞台で世界を魅了した男「バーナム」の物語からインスピレーションを得て作られたミュージカル映画である。彼は、生まれつきの特徴のせいで疎外されていた人たちを見つけ出して、舞台に上げ、自信に満ちた新しい人生をプレゼントする。挑戦が成功すると、大きな報酬が伴われるはず、彼も同様に膨大な富と名声を手にする。

映画を見る前の、バーナムは紆余曲折の末にショーを完成させて終わるだろうという予測は外れた。序盤からバーナムの成功過程をスピーディに示す。成功よりはその後ろに待っていた様々な屈曲が、かえって重みをもって扱われる。昨年同時期に公開されたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」が、社会的成功より重要なのは、結局愛だというメッセージを強調しながら余韻を残したとすると、この映画は「家族」である。だから、年末に家族が集まって見るのに良い映画といえる。

ただ、ストーリーそのものは非常に単純である。映画の最大の危機的状況も、お酒1杯や一節の歌でなかったことのようになってしまう。生涯隠れて暮らしていた人たちをステージ上に導くことも、何の困難もなく描かれる。このようなストーリーの貧弱さのせいで、映画の後半に感じられるべき感動の深さも浅い。ミュージカル映画らしく、終始流れ出る胸に響くOSTがある程度隙間を埋めたりはするが、限界はある。映画のOSTを「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞主題歌賞を受賞したベンジ・パセックとジャスティンポールのコンビが担当したという点は目立つ。

「レ・ミゼラブル」以来5年ぶりにミュージカル映画を披露したヒュー・ジャックマンの演技は、劇を事実上一人で牽引する。「バーナムは階級や人種、背景に関係なく、誰もが自分の選択によって何でもなれるという事実を示した人物だ」というのが、彼がキャラクターを選んだ背景である。困難な状況でも、彼を信じてくれる妻チャリティ役は、ミシェル・ウィリアムズ、世界を魅了したソプラノ、ジェニー・リンド役はレベッカ・ファーガソンがこなした。12歳以上観覧可。★★★(5つ星のうち)



張善熙 sun10@donga.com