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李大浩の帰還

Posted January. 26, 2017 08:56,   

Updated January. 26, 2017 09:09

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昨年4月、米国テキサス州のグローブライフ・パーク・イン・アーリントンで行われたメジャーリーグの試合。韓国人選手2人が笑みを浮かべて一塁で遭遇するテレビ中継の映像がとりわけ印象に残る。シアトル・マリナーズの一塁手、李大浩(イ・デホ)が1回裏に死球で出塁したテキサス・レンジャーズの秋信守(チュ・シンス)を迎えたのだ。韓国人野手同士が先発出場して繰り広げたメジャーリーグ初の直接対決だと、当時の記事は紹介した。

◆李大浩は釜山(プサン)の水営(スヨン)小学校3年のとき、秋信守に誘われて野球を始めた。野球をするために同校に転校してきた秋信守が、後ろの席に座っていた大柄の李大浩を見て、監督に「うちの学校に高校生がいるんです」と伝えると、すぐ連れて来いと言われたという。秋信守が2010年にテレビの芸能番組に出演して公開した話だ。ガキの頃から運動場の土ぼこりをのみながら野球を習った二人が、世界最高の舞台であるメジャーリーグで再開したときの感慨には特別なものがあったに違いない。

◆二人と同じ1982年生まれの選手にはハンファの金泰均(キム・テギュン)と鄭根宇(チョン・グンウ)がいる。2000年の世界青少年野球選手権優勝の主役たちだ。この4人は2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準優勝と2010年アジア大会で金メダルを獲得した時の中心メンバーだった。右打ちの李大浩と左打ちの秋信守は国家代表だった時を除いては、同じチームの選手として相手チームの投手を困らせたことがない。

◆「米国では夢を叶えた」と言う李大浩が古巣ロッテ・ジャイアンツに復帰する。後輩たちと優勝を飾るのが最後の夢だと言う李大浩の言葉に、野球都市釜山が沸いている。2008年シーズンから2011年シーズンまでロッテの四番打者だった彼が日本に行ってからロッテは4年連続でポストシーズンに進出できなかった。毎年130万を超えるホーム観客も引き潮のように引いて行った。

李大浩と秋信守は2020年にそれぞれのチームとの契約が終わる。その翌年に二人が一緒にロッテでプレーする場面を想像してみる。仲良しのベテランたちの活躍にファンは声高に「釜山カルメギ」を歌うことだろう。40歳で韓日通算600本塁打を達成した李承燁を見ると不可能でもない話だ。2007年の海外組特別ドラフトでSKが指名した秋信守の呪縛が解き放たれるのであればだが。