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ノーベル賞選考委員が激怒、「ボブ・ディランは無礼で傲慢」

ノーベル賞選考委員が激怒、「ボブ・ディランは無礼で傲慢」

Posted October. 24, 2016 07:19,   

Updated October. 24, 2016 07:38

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米国人歌手兼詩人であるボブ・ディラン氏(75)が、今年のノーベル文学賞受賞者に選ばれた後、10日が経っても受賞感想すら出しておらず、徹底的に「無対応」に徹すると、ノーベル賞選考委員の一人が「無礼かつ傲慢だ」と公に批判した。

22日付のニューヨークタイムスなどによると、賞を主管するスウェーデン・アカデミーのノーベル文学賞選考委員でスウェーデン作家のペール・ベストベリー氏(83)は前日、スウェーデン公共放送「SVT」とのインタビューで、「ディラン氏の対応は無礼で傲慢なものと受け止められかねない」と指摘した。受賞者がこれほど沈黙するのは「前例のないこと」と言い、「委員会もこれ以上彼に連絡を取らないことにした」と穏やかでない気持ちを隠さなかった。

ディラン氏は13日に受賞者に選ばれた後、一行の感想すら出さずにいる。同アカデミーは12月10日の授賞式を控え、ディラン氏側と接触してきたが、出席如何すら確認できずにいる。

こんな状況の中、うわさが飛び交っている。20日、ディラン氏の公式ホームページに掲載された新歌詞集関連の書き込みには、「ノーベル文学賞受賞者」という文句が添付されたが、各メディアがこれを報道すると、直ちに該当文句が削除された。13日、ディラン氏の米ラスベガスコンサート時の最後の曲のタイトルが、「なぜ、いま私を変えようとするのか」だったことが明らかになり、デイランが受賞者に選ばれたことについての穏やかでない気持ちを、歌でほのめかしたという声も持ち上がっている。

同アカデミーは、ベストベリー氏の批判について、「個人的意見だ」と鎮火に乗り出した。アカデミーは、「受賞者に選ばれたことをどう受け止めるかについては、ひたすら当事者の判断に任せており、これからもそうする」と明らかにした。

歌手のディラン氏がノーベル文学賞受賞者に選ばれたことを好ましく思っていない文学界では、内心、このような状況を楽しんでいる空気だ。



황인찬기자 ファン・インチャン記者 hic@donga.com