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CTの放射線被ばく量を4分の1に減らす、KAISTチームが新技術開発

CTの放射線被ばく量を4分の1に減らす、KAISTチームが新技術開発

Posted August. 19, 2016 07:16,   

Updated August. 19, 2016 07:51

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「コンピューター断層撮影(CT)」の放射線被ばくを4分1以下に減らす方法を、国内研究チームが発見した。KAISTバイオ及び脳工学科のイェ・ジョンチョル教授チームは、人工知能技術を利用して、低線量CTで撮影した医療画像を高画質に作る技術を開発したと、18日明らかにした。

CTは、患者の体内の断面を撮影できるので、医療検査で多く使われているが、放射線被ばくが多いという弱みがあった。放射線量を減らした「低線量CT」もあるが、信号が弱く、小さなノイズでも画質が落ちる。

これを防ぐためには、ノイズだけを選んで除去する「フィルタリング」技術が必要だが、複雑に絡んでいる信号のうち、どれが本物の映像信号なのかを見分けるのが容易でなかった。

研究チームは、アルファゴなどの人工知能の特徴である「機械学習(マシンランニング)」技術を利用して、この問題を解決した。信号成分を複数方向に分けた後、どの方向から本物のノイズが多く入ってくるかを、人工知能に自ら探し出せるよう、アルゴリズムを組んだ。この結果を適用して撮影すると、2.5mSv(ミリシーベルト)低線量CTで撮った映像を、10mSvの高線量CTで撮った映像と同じように鮮明に変えることができた。韓国人の年平均放射線露出量は3.6mSvより低い。

イェ教授は、「直ちに商用化できる技術であり、CTによる放射線被ばく量を大幅に減らすことができる」と語った。

イェ教授チームはこの技術で、1日、米医学物理学会(AAPM)主催の「国際低線量CT映像の獲得に向けたグランドチャレンジ」大会で2位についた。この大会は、CTの被ばく量を減らすことを目的に、昨年12月から6か月間、オンラインで行われ、世界から103のチームが参加した。この研究結果は、学術誌「メディカルフィジックス(Medical Physics)に掲載される予定だ。



변지민 ピョン・ジミン東亜サイエンス記者 동아사이언스기자here@donga.com