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[オピニオン]ヒラリー氏が破ろうとする最後の「ガラスの天井」

[オピニオン]ヒラリー氏が破ろうとする最後の「ガラスの天井」

Posted June. 09, 2016 07:40,   

Updated June. 09, 2016 07:52

ヒラリー・クリントン氏ほどドラマチックな人生を送ってきた女性政治家も珍しい。成功した弁護士から政治家の妻に、ファーストレディから上院議員に、大統領候補から国務長官に、そして2度の挑戦の末ついに米大統領候補になった。クリントン氏が7日、予備選の勝利を確定した直後、ニューヨーク州ブルックリンで、「今夜の勝利は一人の勝利ではなく、身を粉にしてこの瞬間を可能にした世代の女性と男性のものだ」と演説した。

◆女性が黒人よりも参政権を遅く与えられたので、クリントン氏が大統領候補になったことは記念的事件だ。米国の国父と称えられるトーマス・ジェファーソン第3代大統領が、「淑女の方々に政治で眉間にシワをつくらせてはならない。政治闘争で頭を痛める夫の心をなだめることに満足しなければならない」と言ったのが200年前。米国でも「ガラスの天井」は強固だった。

◆クリントン氏は、米大統領になり得る女性として自分の母親を挙げたことがある。ドロシー・ロダムさんが生まれた1919年6月4日は、女性に参政権を与える修正憲法が通過した日だ。両親の離婚で8才のロダムさんは3才の妹の手を取ってシカゴからカリフォルニアの叔母の家まで3日間、汽車旅行をする独立心のある女性だった。クリントン氏は予備選勝利を確定する演説で再び母親について言及した。「母は弱者を困らせる人に絶対にひるむなと教えたが、それは実に正しい助言だった」と語った。ドナルド・トランプ氏を悪党に描き、母親の教えどおりトランプ氏に対抗する闘志を示したのだ。

◆今回の大統領選挙は、政策と討論が失踪した最悪のネガティブ選挙になると予想される。暴言のトランプ氏に比べて、クリントン氏はワシントンの古い既得権イメージが重荷だ。バーニー・サンダース氏を支持した18~33才の若い有権者が、「クリントン氏を支持するよりもトランプ氏につく」と言うほどだ。最善でなければ次悪でも選択しなければならないという点で米国の有権者は苦しむだろうが、それでも歴史は進歩するということを見せてほしい。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com



정성희기자 チョン・ソンヒ記者 shchung@donga.com