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初の名車の試験台に立ったジェネシスEQ900

初の名車の試験台に立ったジェネシスEQ900

Posted November. 11, 2015 07:44,   

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「韓国に来てから8か月間、新車開発のために数々のハンプを直接運転した。私の人生の中では初めての経験だ」

10日、京畿華城市(キョンギ・ファソンシ)現代・起亜(ヒョンデ・ギア)自動車のナムヤン技術研究所で行われた超大型ラグジュアリーセダン「EQ900」のプレビュー(予め披露すること)のイベント会場。BMW出身で高性能車担当のアルバート・ビアマン副社長は、今回の新車がどれほど多くのテストを経てきたかについて、このように強調した。

4年間、1200人余りの専従研究員が参加して開発したジェネシスブランドの初の新車、EQ900が同日、世界で初めてその姿を現した。ベンツのSクラスやBMW7シリーズ、アウディ8など、最高級自動車と本格的な競争に乗り出したのだ。4日、ジェネシスブランドを発足させて披露した初の車であり、今後、このブランドの成功を見計らう初の試験台ともいえる。

現代自の梁雄哲(ヤン・ウンチョル)副会長は、「EQ900は誇示型ではなく、内面の満足のための車両だ」と言い、「安全かつ乗り心地のよさや、バランスの取れた走行感で最大限の競争力を確保した」と自信を示した。

EQ900の外観は、華やかだったこれまでのエクウスから、精製されたデザインへと生まれ変わった。前面部の六角形グリルやウィングタイプのエンブレムは、ジェネシスのアイデンティティをはっきりさせている。従来のエクウスの背面の華麗なクロム飾りも全て姿を消し、全体的に余分なものを全て切り離した感じがする。

車体は、超高張力鋼板を従来のモデルより3.2倍も増やして51.7%にまで増やした。これを通じて、外部衝撃による車体のゆがみを食い止める剛性が、従来より181%以上も向上された。

同日公開された車両の座席の座り心地は、一言で言えば心安らかなものだった。特にドライバーの身長や体重などの情報を入力すれば、現在の姿勢や腰の健康情報を分析して推薦シートの位置まで自動的に設定する「スマート姿勢制御システム」も目を引いた。現代自側は、「内部はイタリアの最高級皮加工ブランドと言われているパスビオ社とのコラボで仕上げた」とし、「座席の座り心地の最大化を図るため、航空機のファーストクラスを何度も研究し、最適の乗り心地を実現した」と説明した。

一方、従来のエクウスモデルがソファドリブン(運転手付き)モデルなら、EQ900は3.3V6ターボエンジンを別途に出して、直接運転しながら楽しむことができるようになっている。3.3V6ターボエンジンは最高出力が370馬力で、最大トルクは52.0kg・mに上る。

ジェネシスブランドのロンチングの際、その技術力を誇示するために、不要な機能など入れないという、いわば「人間中心の進歩」という哲学も具体的に明らかになった。現代自の関係者は、「安全に問題があったり、誤謬が多く出ると思われる技術は思い切って省いた」と話した。

2020年まで計6種のジェネシスのラインナップを備えると公言してきた現代自は、同日公開したEQ90を皮切りに、来年上半期(1〜6月)中に、従来のジェネシスモデルの部分変更モデルを打ち出す。2017年は販売台数が多いと思われるボリュームモデルの中型級セダンを発売し、デザインのアイデンティティにより一層磨きをかけるものとみられる。



mint4a@donga.com