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韓半島徴用犠牲者慰霊碑に「うそ」落書き

韓半島徴用犠牲者慰霊碑に「うそ」落書き

Posted October. 26, 2015 07:12,   

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福岡県三池炭鉱で過酷な労働を強いられて亡くなった韓半島出身の強制徴用犠牲者のための慰霊碑が日本の右翼勢力の犯行とみられる「落書きテロ」に遭った。

この慰霊碑は、日本の地方自治体と強制徴用に責任のある日本の企業が協力して1995年に福岡県大牟田に建立したもので、韓日和解の象徴と見なされてきた。韓国政府は、日本の植民地支配期に三池炭鉱や三池湾に約9200人の朝鮮人が動員され、32人が死亡したと把握している。

三池炭鉱は7月にユネスコ世界文化遺産に登録された日本明治期の23の産業革命遺産の1つで、韓国側は登録に協力する条件として強制徴用の事実を表記することを求めてきた。

25日、福岡県にある総領事館などによると、23日に在日本大韓民国民団関係者が大牟田市内の公園にある「徴用犠牲者慰霊碑」の碑文が黒い塗料で塗りつぶされているのを発見し、警察に通報した。強制徴用者が社宅の押入れの壁に書き残した「無念」の言葉やその説明を刻んだ碑石に黒い塗料が吹き付けられ、その下に日本語で「うそ」と大きく書かれていた。

また別の慰霊碑には、日本の軍国主義の象徴である旭日旗のシールが貼られ、「日本の山を汚い碑石で汚すな」という言葉も書かれていた。さらに「(韓国は)ライタイハン(韓−ベトナム混血児)問題に対してベトナムに謝罪せよ」という言葉もあった。

慰霊碑の設立を主導した現地の市民団体「在日コリア大牟田」の禹判根(ウ・パングン)代表は同日、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「15日に慰霊碑を訪れた時は問題はなかった。その後落書きされたようだ」と話した。そして、(慰霊碑への落書きは)卑怯なことだ。話すことがあれば面と向かって正々堂々と討論すればいい」と呼びかけた。

禹代表は、大牟田市が慰霊碑の用地を無償提供し、三池炭鉱を運営した三井系列3社が建設費を負担したことを指摘し、「行政当局と企業が市民団体と協力して慰霊碑を建てたところは全国的にも多くない」と強調した。

日本ではいわゆる嫌韓ムードに乗じて、最近同様の事件が相次いで発生している。3月には、東京の韓国文化院に39才の男がライター用オイルをまいて火をつけた。昨年4月には、広島平和記念公園の韓国人原爆犠牲者慰霊碑の前に韓日の学生が友愛を誓って植えた木が根元から引き抜かれていた。

こうした中、1991年、旧日本軍慰安婦、故キム・ハクスンさんの被害証言を初めて報道した植村隆元朝日新聞記者が勤めている大学から追い出される危機にあると、共同通信が報じた。植村氏が非常勤講師として在職する札幌の北星学園大学が最近、植村氏の身の安全のための警備の費用が急増したことを理由に、「契約打ち切りもあり得る」との趣旨を伝えたという。



peacechaos@donga.com