
8日のアウェーで行われるロシアW杯アジア2次予選・レバノン戦を控えた韓国代表に最も求められるのは、新たな「中東キラー」だ。22年間続いたアウェー・レバノン戦の未勝利ジンクス(2分1敗)からの脱却を狙う代表チームに、レーザーまで打ちまくるレバノン観客の常識外れの応援を沈ませるためには、機先を制する先制ゴールがいつにも増して必要だ。一回のチャンスを得点につなげられるキラーが必要な所以だ。
歴代の韓国代表メンバーの中で、中東チームにとりわけ強かったFWは李東国(イ・ドングク=全北)と朴主永(パク・ジュヨン=ソウル)だった。李東国は国際Aマッチで挙げた33得点のうち10得点を中東国家との試合で記録した。国際Aマッチで通算24得点のうち11得点を中東チームを相手に挙げた朴主永は、2011年のレバノン戦でハットトリックを達成した。李東国は、「中東の選手は精神面が弱いので、序盤に得点すれば崩れる」と言い、先制点の重要性を強調した。
レバノン戦で中東キラーの系譜を受け継ぐFW候補は石鉉俊(ソク・ヒョンジュン=24・ビトリア)と黄義助(ファン・ウィジョ=城南)だ。ラオス戦で国際Aマッチデビューゴールを決めた石鉉俊が黄義助より一歩先にいる。石鉉俊は2013〜2014シーズンのアル・アフリ(サウジアラビア)でプレーしながら2得点(14試合)を挙げるなど、中東サッカーを経験したという有利な面もある。反面、黄義助はラオス戦で途中出場し、30分しかプレーしていないため、石鉉俊(62分)より体力的に余裕がある。ラオス戦以降、ウリ・シュティーリケ監督は「二人とも満足できるプレーをしてくれた」と言い、どちらにも軍配も上げなかった。
一方、レバノン代表は現在、内部に混乱が起きているという。レバノン紙デイリー・スターの報道によると、一部の主力が監督との確執で引退したから負傷で離脱し、韓国戦には出場できなくなった。5日にレバノン入りし本格的に戦術の構想を練っているシュティーリケ監督は、「レバノンはラオスとは違って、レベルの高いチームだ。しかしラオス戦の大勝で飾って得た自信感と韓国代表としての試合を展開をすれば勝てる」と話した。
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