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「石の壁」でできた荘厳な地下監獄、厚さ30センチの発泡スチロールで彫刻

「石の壁」でできた荘厳な地下監獄、厚さ30センチの発泡スチロールで彫刻

Posted August. 25, 2015 07:23,   

今年で韓国初公演10周年を迎えたミュージカル「マンオブラマンチャ」を、米ブロードウェイのオリジナルチームの公演と比べると、最も目立つ違いは舞台だ。ブロードウェイのマンオブラマンチャがメタリックな感じの冷たい舞台なら、韓国公演の舞台は石でできた地下監獄だ。

舞台デザイナーのソ・スクジン氏は、「国内初公演舞台のデザインを依頼され、ブロードウェイで演出家のデイビッド・スワンに会った時、『メタルではなく石でできた地下刑務所の舞台がいいのでは』という提案を受けた」とし、「石が幾つも重なった、まるで地下の深い井戸の中に受刑者たちが暮らしているような演出を希望されたため、その要求を基に舞台デザインを試みた」と話した。

客席から眺める舞台は、まるで本物の石を積み上げて作った刑務所のように見える。しかし、実際は石ではなく、スチロールにウレタンコーティングをした後、灰色のペンキを塗って、石の質感を再現したものだ。ソさんは、「厚さ30センチのスチロールを熱線で一つ一つ溶かして彫刻した」と説明した。

舞台全体にあたかも地下洞窟のような刑務所の雰囲気を演出するため、マンオブラマンチャの舞台チームは、本舞台セットはもとより、客席の側面からも本舞台のセットとつながる石壁のセットを立てた。ソさんは、「本舞台のセットの高さは9メートル、客席サイドの両側は20メートルの高さだ」とし、「客席から舞台を眺めた時、地下刑務所に来たような気がするのは、勇壮な石壁のセットのためだ」と話した。

この舞台のもう一つの特徴は、地下刑務所が開かれて、通路ができる時に使われる移動式階段だ。移動式階段は、作品の最初のシーンと最後のシーンで重要な装置として活用される。1幕の最初のシーンでは、舞台の左側に垂直にたてられ、通路のドアを塞いでいた移動式階段が、下のほうに開かれて45度の角度の階段ができあがるが、主人公のドン・キホーテとサンチョ、そして看守がこの階段を伝って、地下刑務所の中に登場する。

2幕の最後のシーンも、また地下監獄で劇中劇を繰り広げていたドン・キホーテとサンチョが宗教裁判にかけられ、役者たちが移動式階段を上り、地下監獄のドアを通して、外に出ていく姿が描かれる。ソさんは、「移動式階段は、シーソーの原理を利用した」とし、「下から移動式階段のロープを引っ張れば、階段が上に上がり、逆にロープを緩めば、階段が下に下がる」と説明した。

2幕でヒッピー風のムーア人たちが登場するシーンも目を引く。この作品で最も明るく、華やかなシーンであり、幅4.5メートルの石のドアが開けば、照明が当てられた数百株のヒマワリが、まるで日差しを受けたかのように表現される。入場券は4万〜14万ウォン。お問い合わせは1588−5212まで。