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「女帝」の威厳か、天才少女の勢いか LPGAカナダ女子オープン

「女帝」の威厳か、天才少女の勢いか LPGAカナダ女子オープン

Posted August. 19, 2015 07:20,   

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(8)「女帝」の威厳か、天才少女の勢いか カナダ女子オープン

「ゴルフ女帝」朴仁妃(パク・インビ=27・KB金融グループ)は今週開幕の米国女子プロゴルフ(LPGA)ツアー・カナダ女子オープンには忘れられない思い出がある。話は10年前に遡る。当時、卒業を控えた高校3年生としてカナダ女子オープンの月曜予選会を勝ち上がり、同大会出場権を獲得した朴仁妃は、翌日、急きょ飛行機に乗って米国フロリダ州にあるLPGAツアー事務局に向った。

当時、ジュニア舞台に君臨していた朴仁妃は、ツアー会員加入の年齢制限規定(満18際以上)の例外として自身を会員として受け入れて欲しいと、請願書を提出している状態だった。カナダ女子オープンだけでなく、他のLPGAツアー大会にも参加できる資格が欲しいというものだった。

前向きに検討するとの連絡を受け、急いでツアー事務局を訪ねた彼女に返ってきたのは、不許可の通知だった。必死の訴えが徒労に終わった朴仁妃は、再度カナダに戻って大会に参加したものの、旅の疲れと虚脱感で予選脱落した。

それから10年が過ぎ、キャリア・グランドスラムを達成したゴルフ最強に成長した朴仁妃が20日(現地時間)、カナダのバンクーバーGC(パー72)で開幕するカナダ女子オープンを通じてLPGAツアーに復帰する。今月初めの全英女子オープンで今季4勝目を挙げた後、国内大会の済州(チェジュ)三多水(サムダス)オープンに参戦した朴仁妃は、先週1週間休養を取りながらコンディションを整えた。

今大会は、朴仁妃と17歳の天才少女ブルック・ヘンダーソン(17=カナダ)、18歳の韓国系リディア・コー(18=ニュージーランド)が対決し、興味津々さを増す大会となった。ヘンダーソンも朴仁妃と同じように昨年のLPGAツアーに、年齢制限規定の解除を求めたが受け入れられず、先週のポートランドクラシックで圧倒的な技量を披露して優勝を飾り、華やかにスポットライトを浴びた。カナダ選手としては2001年のロリー・ケイン以来14年ぶりにLPGAツアー頂点に立ったヘンダーソンは、優勝の興奮も冷めない中、祖国で開催される大会に出場することになり、ホームファンの熱い応援を受ける見られる。

世界ランキング2位のコーは、アマチュア時代の2012年の同大会でツアー史上最年少の15歳4ヵ月2日で優勝トロフィを持ち上げ、翌2013年大会では2連覇を達成した。コーは朴仁妃、ヘンダーソンとは違い、LPGAツアーから年齢制限規定の例外を認められ、17歳だった昨年、ツアーデビューを果たした。

平均打数、賞金、今年の選手など主要部門で1位を走っている朴仁妃は、「若い選手たちの活躍は自分にも新鮮な刺激となる」と話した。朴仁妃は昨年の同大会で3位だった。

昨年、崔羅蓮(チェ・ナヨン=SKテレコム)を2打差で引き離して優勝したユ・ソヨン(ハナ金融グループ)はタイトル防衛と今季初優勝の二兎を追う。熱い新人王争いを繰り広げているキム・セヨン(未来アセット)とキム・ヒョジュ(ロッテ)も優勝候補だ。新人王ポイントでキム・セヨンは976点を獲得し首位を守っており、キム・ヒョジュは962点で追い上げている。



kjs0123@donga.com