2010年6・2地方選挙の5ヵ月前の1月6日、金台鎬(キム・テホ)慶尚南道(キョンサンナムド)知事は、李明博(イ・ミョンバク)大統領と単独面談の席で、道知事選に出馬しない考えを明らかにする。「道知事を2度務め、頭が空っぽになったので、勉強をしなければならない」というのが理由だった。それから7ヵ月後の8・8内閣改造で、金氏は首相補者に抜擢された。次期大統領選候補まで念頭に置いた李明博式世代交代実験という観測を生んだ金台鎬カードは、国会人事聴聞会の敷居を越えることができず、失敗に終わった。
◆首相落馬で被った傷は大きかったが、金氏は翌年の4・27金海(キムヘ)乙補欠選挙で当選して再起し、2012年の総選挙も連勝し、当選2回の国会議員となった。昨年の7・14全党大会では最高委員となった。その金氏が突然、来年の総選挙への不出馬を宣言した。金氏の辞退が政界に衝撃を与えて後進育成のために果敢に勇退する議員が増えるならいいが、あまりにもドンキホーテ式の突然行動が多かったため、波紋はあまり大きくなさそうだ。
◆金氏は、「最年少郡首、道知事を経験して身についたスター意識と性急さで、心身ともに疲れた」とし、「初心は消え、自分の話だけしようとし、言葉が過激になって考えが浅くなった」という理由を挙げた。しかし、「政界引退ではない」とし、「勉強して実力と深みが身についたと思った時に戻ってくる」という発言から、「大きな夢」を念頭に知事3期への不出馬を決心したことが思い出される。選挙区が故盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の故郷なので総選挙の勝利を確約できないため、落選の負担を避け、大統領選に直行しようとしたという見方もある。
◆金氏は昨年末に突然、最高委員の辞任を宣言したが、撤回した。最近では、与党セヌリ党の劉承ミン(ユ・スンミン)前院内代表の辞任を求める強硬発言を続け、反感を買った。元々は非朴(非朴槿恵)だが、有望な次期候補がいない親朴(親朴槿恵)からの次期候補を狙って出た「オーバーアクション」という分析もあった。金氏の不出馬宣言がクラスを上げ、「続・荒野の用心棒(Django)」につながるかは未知数だ。
朴成遠(パク・ソンウォン)論説委員 swpark@donga.com
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