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柳賢振のケガ承知で契約したドジャース、米メディアが球団の判断に疑問

柳賢振のケガ承知で契約したドジャース、米メディアが球団の判断に疑問

Posted May. 25, 2015 07:08,   

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「2年前の入団時から関節唇(かんせつしん)が断裂されていることを知っていた。痛くもないし普通に投げられたものだが、大体は(若干の痛みを感じながら)そのまま投げた」

肩の手術を受けたロサンゼルス・ドジャースの柳賢振(リュ・ヒョンジン=28)が23日、ドジャーススタジアムのプレスルームで開かれた記者会見で漏らした言葉だ。率直な答弁だったが、現地では少なくない波紋を引き起こしている。

米メディアは、会見後、一斉に柳賢振と球団が関節唇断裂(labrum tear)について知っていたことに注目した。地元の有力紙ロサンゼルス・タイムズの野球専門記者のビル・シャイキン氏は「柳賢振が関節唇断裂を知っていた。時期は2年前の最初の磁気共鳴画像(MRI)検査の時だった」と強調した。入団時の身体検査の際のMRI検査のことを意味する。

同紙をはじめ米国メディアが疑問を示しているのは、肩のケガを確認した投手とドジャース球団が、なぜ6年総額6200万ドル(約676億ウォン)の長期契約を結んだのかだ。

当時ジェネラルマネージャとして契約を主導したネド・コレッティ氏(現社長首席補佐役)は2006年12月にも、肩の回旋筋けん盤を傷ついていたジェイソン・シュミットと3年総額4700万ドル(約513億ウォン)の契約を交わした。シュミットは契約期間中、43回3分1を投げ3勝を収めるのに止まった。ロサンゼルス・タイムズは「シュミットは3勝で終わったが、6200万ドルを投資した柳賢振は344回を投げて28勝を挙げている」と比較した。

振り返ると、ドジャースは柳賢振の体の状態に確信を持っていたとも解釈できる。

柳賢振が初めて左肩に違和感を感じたのは、ハンファ時代の2011年のことだった。当時のMRI検査で、すでに関節唇断裂が疑われていた。しかし柳賢振は、韓国での最後のシーズンとなる2012年に182回3分の2をこなし、9勝9敗、防御率2.66の優れた成績を収めた。

選手村病院リハビリ院長のハン・ギョンジン氏は、「程度の差があるだけで、多くの投手が関節唇に問題を抱えている。傷の程度が軽くても痛みを訴える選手がいれば、断裂していても痛みを感じずに投げ続ける選手もいる。柳賢振は生まれつき体が柔軟な上、筋肉量が多いため、ケガにもボールを投げることができたのだ」と話した。

ドジャースも、2年前にMRI検査で損傷について知っていた。痛みには適切に対応し、リハビリを並行すれば大きな問題にはならないと判断したのだ。今回手術を決意したのは、疲労が溜まってから、リハビリでは回復が困難になったからだ。

柳賢振は「最大限、気をつけて体を管理していきたい。最初は、手術は受けないつもりだった。しかし、もはやリハビリでは好転が見込めない気がしたので、手術を決心した。正しい決定をしたと思う。リハビリと管理をきちっとやって、来年には同じようなことがないようにしっかり準備したい」と話した。

ドン・マッティングリー監督は「柳賢振は手術後、以前よりも良い状態に戻ることも考えられる」というステン・コンティ首席トレーナーの言葉を借りて希望のメッセージを伝えた。



moonsy1028@gmail.com