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米、北朝鮮ミサイルに備えて「東部MD」来年追加の可能性

米、北朝鮮ミサイルに備えて「東部MD」来年追加の可能性

Posted May. 02, 2015 07:09,   

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北朝鮮とイランの弾道ミサイルの脅威に備えて、米東部地域にミサイル防衛(MD)システムを設置するための予算が、来年の米国防予算に反映される。

米議会下院軍事委員会は先月30日(現地時間)、東部MD構築計画の樹立とウクライナ政府軍の訓練支援などを含む「2016会計年度国防権限法(NDAA)」法案を賛成60、反対2で可決した。

これまで米国防総省は、カリフォルニア州とアラスカ州など西部地域に地上配備MD基地を設置したが、東部地域MD構築計画に対して予算問題を理由にこれまで留保してきた。

しかし、下院軍事委は、MD基地設置のための基本計画と基地設計などの予算として3000万ドル(約322億3000万ウォン)を配分した。これと関連して、カーター米国防長官は今年2月、米議会上院承認聴聞会で、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)で米本土に脅威を与える可能性に備え、本土防衛に必要なMDシステムを大幅に強化すると明らかにしていた。米北方軍のウィリアム・ゴートニー司令官も先月、記者団に対して、「北朝鮮が移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)KN-08を配備し、核兵器をこのミサイルの弾頭に装着できるほど小型化したとみえる」と述べた。KN-08の射程距離は最大1万2000キロで、ワシントンや米本土の中部圏まで射程圏に置いていると分析されている。

下院軍事委の法案に反映された全体の国防費は6119億ドル(約657兆ウォン)。

一方、同日可決された国防権限法には、ウクライナ政府軍の訓練支援費に2億ドルが配分され、海外非常作戦(OCO)予算に822億ドルが割り当てられた。国防権限法は、米国防総省はもとよりエネルギー省の国家安保関連業務に政府予算が使われる根拠となる法律だ。米下院は来月、全体会議を開き、同法案を処理する予定だ。



ddr@donga.com