イランの核交渉が成立し、「世界の2大核恐怖」の中で北朝鮮の核だけが残った。イランは2日、ウラン濃縮用遠心分離機の3分の2の削減など、核兵器開発の関連施設と活動を放棄することを決めた。米国など国連安保理常任理事国5ヵ国とドイツは、制裁解除を約束した。国際社会は核の恐怖を減らし、1979年の革命以降制裁を受けてきたイランは、経済復興の機会をつかんだ。核開発を強行して国連の制裁と経済危機を招来した北朝鮮が他人事と考えてはならない歴史の反転だ。
イランの核問題の解決に成功した常任理事国5ヵ国は、次は北朝鮮核に集中しなければならない。5ヵ国の中で、米国、中国、ロシアは、北朝鮮核の解決を目指す6者協議参加国だ。イランはウラン濃縮レベルの核活動をしたが、北朝鮮は3度の核実験のうえ、核兵器の小型化に邁進する核兵器開発国だ。北朝鮮核の解決こそ世界の平和の責任を負った安保理常任理事国が優先的に行わなければならない課題だ。
米国のオバマ大統領は、「敵国が握ったこぶしを開くのならば、私たちが手を差し伸べる」という2009年1月の就任のあいさつの延長線上で、イランとの交渉を主導した。オバマ大統領は、敵国と名指した北朝鮮、イラン、キューバの中で北朝鮮にだけ手を差し出していない。オバマ大統領が、イラン核を優先的な解決課題として北朝鮮核を疎かに扱ったことは事実だ。イランの核交渉が成立し余裕ができたので、北朝鮮に視線を転じなければならない。キューバと秘密交渉を行って関係正常化に合意したように、秘密接触をしてでも北朝鮮を対話のテーブルに呼び出す発想の転換が必要だ。
中国とロシアも、北朝鮮の核戦略を変える努力をしなければならない。両国が、国境が接する北朝鮮の核の脅威の解消に消極的なら、これまで国際社会に約束した「北朝鮮核不容認」は嘘になる。中国とロシアは、北朝鮮政権が核を放棄して制裁解除と国際社会への編入を受け入れることが生存のための唯一の道だということを説得しなければならない。
北朝鮮は、資源富国であるイランの核開発放棄を深刻に受け止めなければならない。資源もない北朝鮮が、国際社会の制裁の中で核武装と経済発展を同時に達成するということは虚しい夢だ。北朝鮮が誤りを悟ることが早ければ早いほど、回復の機会はそれだけ早まる。6月30日までに最終合意がなされ、イランに対する制裁が解除されれば、国際社会の核放棄圧力は平壌(ピョンヤン)に集中するだろう。






