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カン・ドンソク「缶詰音楽の代わりに即席料理音楽を楽しんでください」

カン・ドンソク「缶詰音楽の代わりに即席料理音楽を楽しんでください」

Posted April. 03, 2015 07:13,   

「韓国にも海外のようによい室内楽フェスティバルが一つぐらいあればいいという気持ちで始めました。室内楽というジャンルだけで10年間を続けてきたことが、何よりも嬉しいのです」

1日、懇談会で会ったカン・ドンソク・ソウルスプリング室内楽フェスティバル(SSF)芸術監督(61、写真)は、SSFが今年で10周年を迎えたことについての感想を明らかにした。

氏は、最初のイベントの時から芸術監督を務めてきた。SSFは毎年春に開かれる主な音楽フェスティバルであり、観客たちにはあまり親しまれていない室内楽を地道にPRしてきた。今年は27日から5月9日まで、世宗(セジョン)チェンバーホール、芸術の殿堂のコンサートホールなどで公演が行われる。

「室内楽はレパートリーが多様なだけに、よく知られている曲だけでなく、初演曲や国内では余り演奏されない曲など、新しい作品を紹介することにも力を入れてきました。作曲家・ジョージ・クラムやジャック・イベールの曲などが、SSFを通じて初めて紹介されました」。

シベリウスのピアノクァルテットは楽譜が出版されず、ファンランドのシベリウス博物館に依頼して筆写本を写真ファイルでもらって初演した。オクテット(8重奏)やノネット(9重奏)など、演奏する機会の少ない編成曲も、SSFで演奏することができた。時間が経つにつれ、観客が徐々に増え、マニア層までできた。

カン監督は、「アルバムで聴く音楽は缶詰入りの食べ物、音楽会で聴く音楽は、直接料理して食べる音楽だ」と主張し、演奏会場を訪れて、臨場感溢れる楽しさを享受するよう勧めた。www.seoulspring.org



kimjy@donga.com