Go to contents

ターナーの絵のようなディーリアスとウィリアムズ

ターナーの絵のようなディーリアスとウィリアムズ

Posted March. 17, 2015 07:20,   

天気でもなく、曇りでもなく、暖かいわけでもなく、真冬のように寒いわけでもなく。毎年この季節はぼんやりした心の混沌を呼び起こす。しかし、春は明らかにすぐそこまで来ている。こういう時、私は2種類の鳥を思い出す。偶然にもいずれも英国の鳥だ。作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872〜1958)の「揚げひばり」とフレデリック・ディーリアス(1862〜1934)の「春初めてのカッコウの声を聴いて」だ。ウィリアムズの曲は、金姸兒(キム・ヨンア)の2006〜2007シーズンのフリーの曲であり、馴染みのある作品だ。

2つの曲の楽想は異なるが、どこか似ている。豊かで、夢見るようで、陰鬱でなく、それでいてただ笑みを浮かべるようでもない早春の空気を思わせる。長い冬を無事に過ごした幼い鳥は、新春を迎えて飛行を練習し、大人の鳥は伴侶を探して歌うのだろう。この2作品のぼんやりとした雰囲気は、同時代のフランスの印象主義の作曲家ドビュッシーとラヴェルの作品を思わせる。ウィリアムズやディーリアスが「印象主義」作曲家に分類されるわけではない。しかし、彼らの管弦楽が持つぼんやりとした感じは、フランス印象主義の音楽の影響を受けたと分析される。

印象主義と言えば、音楽よりもモネやマネのフランス絵画がまず想起される。しかし、彼らの先輩格の画家は英国で生まれた。ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775〜1851)だ。光の効果を重視し、輪郭線をぼかし、顔料を重ね、ぼんやりとした効果を出したターナーの絵は、その後現れるフランス印象主義画家に大きな影響を与えた。モネも、ターナーの作品を注意深く分析し、研究したと告白した。

私はどの年よりも今年の春を待っている(待ち焦がれている)。4月30日から印象主義画家が活躍したフランス北部のノルマンディの海岸を旅行するためだ。ノルマンディに行く前にロンドンでターナーが描いた光と朦朧(もうろう)の効果に浸ってみようと思う。欧州モダン印象派の故郷英国・フランス−ゴッホ、モネ、ターナーのアトリエをめぐる旅だ。一緒に行きたい人は?