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ロシア最大図書館で火災、人類文化のチェルノブイリ惨事

ロシア最大図書館で火災、人類文化のチェルノブイリ惨事

Posted February. 02, 2015 07:18,   

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ロシア最大の図書館で火災が起き、発行から数百年が過ぎた文書や古文書約100万点が燃えた。ロイター通信によると、先月30日午後10時、モスクワ南部の社会科学情報研究所(INION)図書館の3階から火が出て、2000平方メートルもある面積が全焼したという。1000平方メートルの屋根も崩れた。

1918年に建設された図書館は、ロシアで最大の文書を所蔵している上、1700年代から英国やイタリア、米国から渡ってきた法学関連文書も保管している。発行から400年が過ぎた欧州やアジア地域の図書や中世スラブ語で書かれた貴重な文書など、図書館には1420万点に上る文書が保管されていた。

消防車38台と救助人員147人が駆けつけたが、火は5時間が過ぎてからようやく消し止められた。この過程で、約100万点の本や文書が焼失されたり、火災鎮圧にために放水された水によって傷つけられたという。火災の原因はまだ明らかになっていないが、ロシア国営のリアノボスティ通信は、関係者の話として「漏電が原因だ」と伝えた。

同研究所のウラジミル・ポルトフ所長は、「世界のどこでも目にできない数々の著作が燃えてなくなった今回の火災は、『チェルノブイリ惨事』を思い浮かばせている」と語り、今回の出来事を「ロシア文化界のチェルノブイリ」に喩えた。チェルノブイリ惨事とは、1986年、ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所から放射能が漏れ出した事故であり、7000人余りが死亡し、43万人が依然、その後遺症を患っている。