去就決まらないイチロー、３０００安打なら殿堂入り確実

「安打製造機」イチロー（鈴木一朗＝４１・写真）とメジャーリーグで７年間７９勝を挙げた右腕・黒田博樹（３９）。

メジャーリーグを謳歌した二人の日本人選手は最近、正反対の道を歩んでいる。もう全盛期を過ぎたイチローは、どのチームに行ってもレギュラーを勝ち取るのは難しそうだ。イチロー関連の最新ニュースと言えば、今年、アメリカンリーグ東部地区優勝チームのボルティモアが自由契約選手（ＦＡ）資格を得たイチローに興味を示しているという話くらいだ。

一方、黒田は先週、電撃的に日本プロ野球への復帰を宣言した。この３年間、ニューヨークヤンキスで抜群の技量を見せた黒田は、メジャーのどのチームに行っても、少なくとも３番手は保障してもらえ、１０００万ドル（約１１０億ウォン）以上の年俸がもらえた。だが、これらを放棄して年俸４億円（約３６億ウォン）で古巣の広島に帰った。黒田はメジャー球団の根強いラブコールを振り切って、自身を育ててくれた広島を選んだ。

それでは、なぜイチローは引退もせず、といって日本に帰ろうともしないのだろうか。理由は安打記録だ。彼には３０００安打という夢が残っている。

今年までイチローは２８４４安打を打ち、３０００安打まで１５６本を残している。この２年間のペースを考えると、イチローが来年に１５６安打を打つのは容易なことではなさそうだ。だが３０００安打が持つ象徴性は大変大きい。

イチローはメジャーで７回も最多安打部門１位に立っただけでなく、２００１年にメジャー入りして以来２０１０年まで、１０年連続で２００安打以上を達成した。２００４年には２６２本を打ち、メジャーリーグの１シーズン最多安打を記録した。これまでメジャー通算３０００安打を達成した選手は全部で２８人だ。最多安打記録保持者として八百長事件で球界から追放されたピート・ローズも４２５６安打記録を残した。

イチローは日本プロ野球のオリックスで１２７８安打を打った後、２００１年にメジャーに進出した。日米通算では４１２２安打になる。ローズに１３４本が及ばない。全世界のプロリーグを通して、４０００安打以上を打った選手はローズ、イチロー、そしてタイ・コブの３人だけだ。だが、メジャーは日本での記録を認めていない。イチローもメジャーで打った３０００安打で歴史に残りたいとしている。

イチローは引退後に殿堂入りがほぼ確実視されている。アジア選手では初めてとなる可能性が高い。メジャーで記録した３０００安打は殿堂入りを保証するものとなるだろう。