三星(サムソン)SDIが米ハンドバックメーカーに輸出した小型バッテリーが大ヒットした。電子業界では、情報技術(IT)製品と非IT製品のコラボレーションの成功事例として挙げられている。
三星SDIの小型バッテリーが搭載される製品は、ポケットに入れるだけで自動的に携帯電話が充電されるハンドバックだ。12年米ハイテク・ファッションメーカーの「エヴァーパース(Everpurse)」がバッテリーを充電する時間のないキャリアウーマンをターゲットにして市場に投入した。内部のポケットに、ギャラクシーS4やアイフォーン5Sなどのスマートフォンを入れれば、ビルトイン形に内臓されている充電端子により充電される補助バッテリーの役割を果たす。自宅ではこのカバンを充電パッドの上に置いておくだけで、携帯電話の充電が準備される方式だ。同製品は発売直後、米NBC放送の「ザ・トゥデイショー」やABC放送「グッドモーニング・アメリカ」などに紹介され、飛ぶように売れた。
しかし、製品の人気が高まるほど、エヴァーパースの悩みも深まった。バッテリーの充電可能時間を延ばすためにバッテリーのサイズを大きくすると、その分、重く収納スペースも小さくなるからだ。逆にデザインだけを考慮してバッテリーを小さくすると充電可能時間が減少するという問題があった。
そこでエヴァーパース社は今年初め、三星SDI北米法人を訪れた。エヴァーパース側の話を聞いた三星SDI北米法人が本社の研究所と関連部署に問い合わせた結果、「エネルギーの密度を高めた小型電池を搭載するのはどうか」という提案が出た。
直ちに三星SDIと供給契約を結んだエヴァーパースはまず、バッテリー1万個の緊急供給を受けたのに続き、現在までの全量を三星SDIから調達している。エヴァーパースはアイフォーン6の発売に合わせ、2番目の製品ラインナップを投入する予定であり、供給量はさらに増えるものと見られる。
三星SDIの関係者は「携帯電話の充電が可能なハンドバックを皮切りに、これからは2次電池の無限の成長可能性が見込まれる」とし、「2、3年後、ユーザーが自由に曲げられるフレキシブルバッテリーが商用化すれば、ハンドバックに止まらず、より多様な製品にバッテリー技術力を適用することができるだろう」と説明した。





