Go to contents

[社説]極端主義強硬派に振り回される国

[社説]極端主義強硬派に振り回される国

Posted September. 24, 2014 09:39,   

한국어

野党新政治民主連合の文喜相(ムン・ヒサン)非常対策委員長は最近、重鎮議員の会で、「最近、初・再選の中で強硬な議員が多い。『悪い行儀』を直す」と述べた。文委員長はメディアとのインタビューで、「左右両極端な10人ほどが党を亡ぼし殺す」とまで述べた。セウォル号特別法政局で大統領に対して悪態をつき、与野党交渉で2度合意した朴映宣(パク・ヨンソン)院内代表の離党まで要求し、党指導部の権威すら認めない一部の極端な強硬派議員への警告だ。

文委員長はその一方で、セウォル号法と関連して、光化門(クァンファムン)でハンスト座り込みをし、「野党の上の党首」と言われる遺族、キム・ヨンオ氏に電話をかけ、「よろしくお願いします」と言った。極端な強硬派と決別するとしながら、党外の極端主義者にぶらさがるやり方は変わっていない。

23日、公務員年金改革を議論するための討論会も、公務員労働組合の暴言による組織的妨害を受け、開始もできずに終わった。政府と与党がコメの関税率を確定するために国会で開いた会議も、全国農民会総連盟の関係者が乱入し、卵と唐辛子の粉をばらまく騒動を起こした。国会先進化法で誤って招いた改正国会法こそ、少数強硬派が気に入らない法案一つのためにその他のすべての法案処理をストップさせることができる「権利」を保障している。極端主義強硬派が合理的な討論と制度化された民主的な意志決定手続きを無力化させる国は、正常な民主国家、法治国家とは言えない。

延世(ヨンセ)大学の宋復(ソン・ボク)名誉教授は、「是非と名分を重視する朝鮮朝性理学のDNAを持つ韓国の国会は、自分の主張だけ掲げ、説得のない争いをする」と批判する。グレゴリー・ヘンダーソンは、「朝鮮の政治社会」という著書で、「韓国政治は党派性と個人中心の機会主義で、合理的妥協や凝集を培養する土壌が荒廃した」と分析した。長く民主対反民主、左と右に陣営を分け、自分の利益を掲げることに慣れた政治化した既得権勢力が世の中を善と悪に分け、妥協を裏切りと無気力で罵倒したためだ。

同じ考えを持つ人々が陥りやすい集団思考の危険性を「集団極端化(group polarization)」という。沈黙する国民は眼中にない公務員労組、セウォル号法を担保に国政をマヒさせる極端な場外闘争勢力、新政治民主連合の強硬派にぴったりの言葉だ。少数極端主義勢力が多数派のように振る舞い、国を渦に引き込む転倒した風土をいつまで見ていなければならないのか。分離独立の有無を民主的な投票ですっきりと解決したスコットランドの方式は韓国には遠い国の話なのか。