Go to contents

4度目のW杯優勝、交代出場のゲッツェが試合分けた

4度目のW杯優勝、交代出場のゲッツェが試合分けた

Posted July. 15, 2014 03:02,   

한국어

「問題って言えるものがあまりないですね」

ドイツメディアの報道関係者が話した。サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会のフランス対ナイジェリアの決勝トーナメント1回戦が行われた5日、ブラジル・ブラジリアで会ったドイツ人記者は、「ドイツ代表は、あまりにも良すぎるて心配だ。代表チームの問題点を書かなければならないのだが、ネタがない」と話した。そのくらい、今大会のドイツ代表は飛びぬけていた。

「戦車軍団」ドイツが14日(韓国時間)、ブラジル・リオデジャネイロのマラカニャン競技場で行われたアルゼンチンとの決勝戦で、延長後半8分、ドイツのMFマリオ・ゲッツェが決めた決勝ゴールで1−0で勝ち、優勝トロフィーを持ち上げた。1954年のスイス大会、1974年のドイツ大会(西ドイツ)、1990年のイタリア大会に次ぐ通算4度目のW杯優勝だ。ドイツは通算W杯優勝回数で、ブラジル(通算5回)をに次いでイタリア(通算4回)と並んだ。

とくにドイツは、南米で開かれたW杯で優勝した初の欧州勢となった。これまで南米で開かれた7回のW杯では、ブラジルが3回、ウルグアイとアルゼンチンがそれぞれ2回ずつ優勝している。ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督は、試合終了後に「欧州国家として南米で優勝した初めての国家になったことを誇りに思う。選手たちが、自分たちの持っているものを出し尽くした大会だったし、私たちのサッカーが世界を驚かせたことも肯定的だ」と話した。

ドイツは1次リーグ初戦から強い印象を残した。クリスチアーノ・ロナウドのポルトガルを相手に4得点して初勝利(4−0)を飾った。ガーナとの第2戦を2−2で引き分けたが、米国との第3戦を1−0で辛勝し、決勝トーナメントに進出した。しかし、決勝トーナメントに強いドイツは、アルジェリア(2−1勝ち)とフランス(1−0勝ち)を次々と破ってベスト4に入った。とくに開催国ブラジルを迎えては7−1で圧勝を収め、世界に大きな衝撃を与えた。

1、2人のスター選手に頼る他のチームとは違って、ドイツは徹底した組織サッカーを駆使した。ミロスラフ・クローゼ、トーマス・ミュラー、トニ・クロースなどの攻撃陣のほかに、バスティアン・シュバインシュタイガー、マッツ・フメルスらMF陣やDF陣もゴールを決めるなど11人全員が点取り屋であると同時にDFだった。7試合で1度だけ引き分け(6勝1分け)、18点を入れて5失点した。

1986年のW杯で得点王となったゲーリー・リネカー氏(オランダ)は、1990年W杯の準決勝でドイツに負けた後、勝負に強いドイツサッカーについて、こう話した。「サッカーはシンプルなスポーツだ。22人の選手がゴールを追いかけるが、結局はドイツが勝つ」。それほど勝負強いドイツの組織力を褒め称えたものだ。ドイツは、ブラジル大会でもそれを証明した。