武装集団が8日、パキスタンの商業都市カラチのジンナー国際空港を襲撃し、少なくとも28人が死亡したと、米CNN放送が報じた。イスラム原理主義組織「パキスタン・タリバン運動」(TTP)は、前司令官が殺害されたことへの報復のために今回の襲撃を強行したと主張した。
8日午後11時頃、警察官に偽装した10人の武装集団が自動小銃やロケット砲を携行し、ジンナー国際空港の巡礼者用ターミナルと整備区域の2ヵ所から進入した。これらは国際旅客機のターミナルから約1キロメートル離れている。空港内に進入した武装集団は手榴弾を投げ、警備員に向かって銃を撃ったと現地メディアが報じた。武装集団のうち2人は自爆テロを行った。
空港側は、銃撃戦で建物の一部に火災が発生したものの旅客機などに被害はなかったと明らかにした。襲撃が起こると、当局は乗客を避難させ、旅客機の離着陸などの運行を見合わせた。
パキスタン情報当局は、武装集団が乗客が乗っている旅客機をハイジャックする計画だったと見ている。情報当局関係者は、「乗客が乗った旅客機が彼らのターゲットだった。接近に失敗し、ターミナル襲撃を行った」と述べた。
TTPのアブドラ・バハル司令官は、空港襲撃が、昨年11月に米国の無人機による襲撃でハキムラ・メスード司令官が殺害されたことへの報復だと明らかにした。メスード司令官は、2009年に米中央情報局(CIA)職員など米国人7人が死亡したアフガニスタンでの自爆テロに関与し、指名手配されていた人物だ。
バハル司令官は、「我々が息をしている限り襲撃は続く」とさらなるテロを予告した。TPPは2月から政府と平和交渉を始めたが、襲撃が続き、交渉に進展がない。
一方、同日夜、パキスタンとイランの国境地域でも自爆テロが起き、シーア派の巡礼者など23人が死亡した。






