台湾人のJ氏(34)と韓国人のA氏(36・女)夫婦は昨年8月、韓国で結婚式を挙げた後、台湾に新居を構えた。この夫婦は1996年、語学研修で一緒に行っていたフィリピンで初めて会い、縁が続き、結婚したが、新婚の幸せはあまり長続きしなかった。J氏は、酒を飲めば頻繁に妻を殴り、暴言を浴びせかけた。J氏は、別の韓国人女性と離婚していた前歴を隠していたが、結婚後ばれてしまった。
J氏は、妻が離婚を決心し、2月はじめ、韓国に戻ってきて、連絡を断ち切ると、復讐心に燃え、「誘拐殺人劇」を準備した。先月22日、故郷の後輩であるK氏(32)と一緒に韓国入りし、犯行場所を、京畿道広州市(キョンギド・クァンジュシ)の南漢山城(ナムハンサンソン)周辺に決め、下見をした。妻が午後10時ごろ、食堂でのパートを終え、ソウル松波区石村洞(ソンパグ・ソクチョンドン)の自宅に帰ってくることをつかんだJ氏は、誘拐に使う洗濯紐やテープなどを予め用意した。
J氏とK氏は先月27日午後10時10分、石村洞の自宅前で、帰宅途中だった妻を、カレンス乗用車に強引に乗せた後、手や足を洗濯紐で縛り、口をテープでふさいだ。追跡を避けようと、妻の携帯電話を捨てた。J氏は、焼酎をビンごと飲みながら、南漢山城周辺を車で走り、K氏を途中で降ろして、予め下見しておいた京畿道広州市中部面(チュンブミョン)の里山の奥深いところに行った。
J氏は、車の中で、「なぜ、俺と別れようとしているのか」と、妻を何度も殴り、テープで顔を巻いて窒息死させようとした。妻は、口に貼り付けたテープを剥がしてほしいと言った後、「私を抱いてほしい、警察には通報しない」と哀願した。J氏は、ようやく殺害の試みを中止し、妻を縛っておいた状態で酒ばかり飲み、焼酎1本半をあけた。J氏は、妻がその翌日の午前3時ごろ、「母親に一本だけ電話をかけさせてほしい」と哀願すると、周辺の公衆電話のボックスに連れて行き、電話をかけさせた。
事件発生直後、警察の追跡が始まった。誘拐当時、自宅にいたA氏の父親が、外で娘の悲鳴の声を聴き、警察に通報したのだ。警察は犯行から2時間後の先月28日午前〇時ごろ、ソウル江東区千戸洞(カンドング・チョンホドン)のモーテルに泊まっていた共犯のK容疑者を逮捕したのに続き、公衆電話の位置追跡を通じて、同日午前4時15分ごろ、J容疑者を見つけ出し逮捕した。ソウル松波警察署は、J容疑者とK容疑者を殺人未遂の容疑で拘束したと、3日明らかにした。





