「官前路(大使館前の道という意)」ソウル中区明洞(チュング・ミョンドン)2街に位置する在韓中国大使館前の通りの別の名前だ。明洞ロッテデパートの向こう側に広がった約200メートルの狭い路地。街頭販売台では中国の酒や雑誌を売り、古くて低いビルには漢字の看板を掲げた中国料理店が軒を連ねる。高く聳え立つ明洞の建物の間に隠れているこの通りを歩いてみると、中国の小さい村に来ているような気がする。
路地に立ち入ると、中国の城門を縮小したように高く華やかに装った中国大使館が先に人々を迎える。中国大使館の位置はもともとは台湾大使館があった場所。「官前路」という名もその時に付けられた。1992年、台湾と国交が途切れた後、中国大使館が入ってきたが、02年には再建築のために孝子洞(ヒョジャドン)へ移ったが、昨年末、またここに移住してきた。大使館の広さが1万7199平方メートルで、在韓外交公館の中で最も広い。
中国大使館のすぐ隣には100年の歴史を誇る漢城(ハンソン)華僑小学校がある。1960、1970年代には生徒数が2300人に達して世界3位の華僑学校だった。小学校前の両替商を通り過ぎると、中国の品物を売る文房具店が現れる。陳列台の上に中国の問題集や本、伝統衣装のチーパオ、細やかな中国風の小物が視線を引く。店に入ってみたら、中国から持ち込んできたおやつや子どものための多様な玩具が一杯だ。
官前路は中国料理のおいしい食堂が多いことでも有名だ。大使館前の5階建ての中庭(チュンジョン)図書館の建物にある「開花」「一品香」など中国料理店は、長くは3代を続けてここを守っている。中国の伝統菓子の月餅を売る稲香村や1977年から36年間、日本から渡ってきた外国の書籍を売る「第一書林」も行ってみるといい。地下鉄4号線の明洞駅7番出口を出て直進し、CUコンビニの路地から右折した後、十字路を通って200メートルぐらい歩けば着く。





