韓国貿易協会は、来年半導体の輸出額が今年より6.8%増の607億5000万ドル(約63兆7000億ウォン)、ディスプレー輸出額は5.2%増の360億ドル(約37億8000万ウォン)になると見通した。タブレットPC、曲面スマートフォン、有機発光ダイオード(OLED)テレビなど、最先端のモバイル機器の需要が増えて、国内企業の輸出も増えるという説明だ。
メモリー半導体世界1、2位の三星電子とSKハイニックスの独走はしばらく続くと、専門家は予想した。三星電子は2四半期(4〜6月)、モバイルDラム出荷量の49.4%の14億1100万個を市場に提供した。SKハイニックスも6億7500万個(23.6%)を出荷した。2社が世界のモバイルDラム市場の73%を占めたわけだ。2社の技術力としっかりしたネットワークをベースにこのような流れが続くとものと予測される。
ディスプレー分野では製品別に明暗が分かれる見通しだ。OLEDパネルの輸出は増えるが、液晶表示装置(LCD)パネルはやや低迷すると、業界は見ている。特に、LCDは中国政府が15年をめどに自国テレビ市場の需要の80%以上を地元のメーカーから調達するという目標を立てていることから、供給過剰の懸念が出ている。
米国市場調査機関のディスプレーサーチによると、1〜3四半期、中国の9.1インチ以上の大型LCDパネルの売上額は54億6000万ドルで、昨年同期より19.8%増加するなど順調に伸ばしている反面、韓国は261億2000万ドルで21.4%減少した。まだは中国の5倍水準だが、差は縮まりつつある。
韓国企業は中国市場への対応力を高めるため、現地生産ラインの稼動を急いでいる。三星(サムスン)ディスプレーは10月、蘇州に8世代LCD生産ラインを竣工して稼動に入った。LGディスプレーは来年上半期(1〜6月)の竣工を目標に、広州に8世代生産ラインを建設している。
半導体・ディスプレー業界の専門家は、「国内企業はプレミアム製品で優秀な競争力を持っているが、中国メーカーの成長が著しいだけに研究開発(R&D)および微細工程化を強化しなければならない」と口を揃えた。






