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SNSの力、生死確認・被害調査に大活躍

Posted November. 12, 2013 03:37,   

「コロン市長へ。私の妹が昨日からコルトデルマーホテルに泊まっていたんですが、連絡が途絶えました。米国でドルチェ・ベルムンド」

「コルトデルマーホテルの担当者へ:当該の宿泊客がどこにいるか調べてみてください」(コロン市長室)

「妹が無事だという連絡を今(ホテルから)受けました。ありがとうございました」(ドルェ・ベルムンド)

台風30号「ハイエン(海燕)」の被害地域のひとつであるフィリピン・コロン市のコロン市長のフェイスブックに11日午後、わずか1時間の間にアップされたメッセージだ。

台風で電気や電話線などが途切れたが、フェイスブック、ツイッターのようなソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が人を捜したり、緊急のニュースを伝える上で真価を発揮している。

CNN放送は被害地域の市民が個人のツイッターやフェイスブックなどを通じて現場の被害写真をアップし、救護の手を要請していると伝えた。

グーグルの人捜しのサイト(google.org/personfinder/2013-yolanda)にも今回の台風による行方不明者を捜すコーナーが設けられた。

ローマ法王はフィリピンへの慰めのメッセージを真っ先にツイッターを通じて9日伝えた。フィリピンは国民の約80%がカトリック信者の国だ。

「みんな私と共に台風ハイエンの犠牲者と美しいフィリピンのために祈ってください」

法王の「オンライン祈祷」を訴えるメッセージは瞬時に数万人によってリツイートされて世界中へ拡散している。