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[オピニオン]JPモルガンの権力者子息の採用

[オピニオン]JPモルガンの権力者子息の採用

Posted November. 05, 2013 03:14,   

米最大手の投資銀行のJPモルガンチェースが、「息子と娘(Sons and Daughters)」の特別採用プログラムを導入したのは06年のこと。中国権力のエリートらが、子息をJPモルガンに就職させいようと躍起になると、「金になるビジネス」として、ひそかに権力者の子息を受け入れる枠を作った。選抜基準も厳しくなく、面接も形ばかりのものだったという。このような過程で選ばれた職員が、アジアだけでも250人。力があり、金の豊かな中国権力者の子息が大半を占めている。米証券管理委員会(SEC)や検察が、シンガポールやインド、韓国の有力者の子息らにも、恩恵を与えたかどうか調査している。

◆特別採用の見返りとして、JPモルガンが手にした恩恵は、膨大なものだった。10年、中国国営・光大グループの唐雙寧会長の息子・唐小寧を就職させると、その翌年、光大銀行の上場諮問会社に選ばれ、12年は光大銀行の系列会社が1億6200万ドル分の株を、海外で発行する際、諮問会社に選ばれた。12年は、中国国営食品会社・コフコの子会社が、5億8000万ドル分の株を発行する際、諮問会社となった。コフコのニン・ガオニング会長の娘を採用した直後のことだった。JPモルガン香港法人では、中国鉄道部の元高官の娘を採用すると、中国国営鉄道会社の企業公開の主幹事会社を引き受けることになった。

◆1977年に導入された海外腐敗防止法は、米企業が海外事業で不当な利益を取るため、外国管理に賄賂を提供してはならないと釘を刺している。JPモルガンは、処罰を免れることは難しい見通しだ。「特別採用」という賄賂で、米国が重視する機会均等や公正性という価値を害したためだ。

◆父親の権力や金力に、就職が左右されるのは不当なことだ。資格不足の若者が、有能な人の雇用まで奪うことを考えれば、腹が立って当然だ。ところが能力が似ており、父親の権力がビジネス上の決め手になれば、話は違ってくる。「コネこそ実力」という言葉が通るコンサルティング会社や外国系金融会社に、家柄のよい子供らがそのよしみで就職するという陰口は、いまさら新しいニュースでもない。

崔永海(チェ・ヨンへ)論説委員 yhchoi65@donga.com