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態度一変の統一部、北朝鮮の過激な非難に強気で対応

態度一変の統一部、北朝鮮の過激な非難に強気で対応

Posted October. 10, 2013 03:12,   

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「北朝鮮にただ一人の尊厳がいるのならば、大韓民国には5000万の尊厳がいる。個々人のみんなが尊厳であるわが国民を威嚇する言動を即座に中止するべきだ」

統一部は8日、このような内容の「北朝鮮の対南誹謗中傷関連の政府の立場」を発表した。北朝鮮が「すべての軍部隊に作戦動員態勢を指示した」とした北朝鮮の人民軍総参謀部報道官の談話が配信されてから3時間半ぶりの対応だった。こうした統一部の対応について「がらりと変わった」との声が出ている。

ここに来て韓国政府が統一部報道官を通じて発表している声明や公式コメントは頻繁になり、対応も迅速になった。北朝鮮の主張や論理に対して逐一反論したり、具体的に言及する例が増え、コメントも長くなった。北朝鮮の韓国に対する過激な非難をこれ以上座視しないという態度が伺える。

特に政府は、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領を名指しで非難したことに関連し、「最高尊厳」という北朝鮮の常套的な表現を逆手にとって返している。北朝鮮では「最高尊厳」は、金正日(キム・ジョンイル)元総書記や金正恩(キム・ジョンウン)労働労第1書記、そしてその直系家族を指す表現だ。金第1書記の夫人、李雪柱(イ・ソルジュ)関連の醜聞を伝える報道に対して、「最高尊厳を冒涜した」とし、朴大統領に対して「格に見合った口の利き方をしろ」とか、「勝手に吐く悪口が火の雨を招くだろう」といった過激な表現で警告している。韓国政府は、北朝鮮の表現をそのまま借りて「大韓民国には5000万の尊厳がいる」と反駁したのだ。

政府当局者は、「北朝鮮がとんでもない表現を使い続ける状況下で、これ以上見過ごさないだろう。ちゃんと対応する考えだ」とし、「北朝鮮に対する間違った対応の仕方を改めるためだ」と話した。

北朝鮮は、追加の論評や報道官の発言として再度反駁している。北朝鮮の国防委員会政策局報道官は9日にも朴大統領を名指しして「本気で国家元首を名指しする問題を解決したいのなら、我々に対する誹謗中傷遊びを中止する実践的行動を先に示すべきだ」と主張した。