離散家族たちの再会への夢が悪夢に変わった。
北朝鮮が25日に予定されていた南北離散家族再会をわずか4日後に控えた21日、一方的に再会を延期すると発表したからだ。再会を待っていた離散家族たちは挫折し、開城(ケソン)工業団地の再稼働で融和ムードが高まっていた南北関係にも暗雲が立ち込めた。
北朝鮮の祖国平和統一委員会(祖平統)の報道官は同日、声明を発表し、「離れ離れになった家族や親戚の再会事業を、対話と交渉が行われるような正常な雰囲気が作られるまで延期する」と表明。同報道官は、また「我々のことを謀略中傷し、対決の手段として扱っている『金剛(クムガン)山観光再開に向けた会談』も見送ることを宣言する」とした。離散家族再会と金剛山観光関連の今後の会談日程については言及しなかった。
北朝鮮は、離散家族再会事業を延期した理由に関連し、韓国政府の最近の態度やメディアの報道などを問題視した。同報道官は、「(北南関係における成果について)いわゆる『韓半島信頼プロセスの結果』『原則ある対北朝鮮政策』などと、自分たちの手柄のように騒ぎ立てている」とし、「呆れる開き直りで、我々の善意と度量に対する許し難い愚弄で冒涜である」と非難した。
統合進歩党議員の李石基(イ・ソッキ)容疑者を拘束捜査していることについても、「内乱陰謀事件というものを我々と結ぶつけて、北南間の和解と統一を主張する全ての進歩民主主義者たちを『容共』に仕立てて弾圧する『魔女狩り劇』を繰り広げている」と激しく非難した。
これに先立ち、南北は今月16日、双方の再会する離散家族たちの名簿を交換した。20日には韓国側の先発隊が再会場所の金剛山を訪問し、再会する離散家族の宿舎問題などについて詰めの協議を行っていたが、協議途中の21日、北朝鮮が突然再会の延期を発表したのだ。
同日、金義道(キム・ウィド)統一部報道官は、「北朝鮮が純粋な人道レベルの離散家族再会事業を政治的理由を挙げて延期したことに対し、遺憾を表明する」とコメントした。金報道官は、北朝鮮が李石基事件に触れたことについては、「我々の憲法を無視した反国家的行為に対して適法な手続きに従って捜査が行われている事件まで南北関係と結びつける北側の真意が知りたい」と話した。






