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[オピニオン]長崎造船所と端島炭鉱

Posted September. 22, 2013 23:17,   

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日本の近代化は南方が立ち上がって中央の江戸幕府を打倒した後に行われた。幕府打倒を率いたのは長州藩と薩摩藩。長州藩は本州の最南端地域で、山口県一帯だ。薩摩藩は、九州の鹿児島(鹿児島)県一帯だ。日本の近代化の遺産も九州と山口県に多い。日本政府は、九州と山口県の近代化産業遺産28個を一つにして、ユネスコ世界文化遺産に申請することを決めた。

◆このうち八幡製鉄所と長崎造船所が最も有名だ。日本の歴史教科書でも、明治時代の代表的な工業施設として取り上げられる。八幡製鉄所は新日本製鉄によって、長崎造船所は三菱重工業によって現在も稼動している。長崎港南西側の人工島・端島には海底の石炭を掘る炭鉱があった。長崎造船所とともに三菱の所有だった。

◆長崎造船所と端島炭鉱は、徴用で連れて来られた韓国国民の苦しみの場所だ。長崎造船所には、太平洋戦争当時、韓国人約4700人が徴用され、軍艦を建造した。このうち1600人は、1945年8月の原爆投下の時に亡くなった。「監獄島」と呼ばれた端島炭鉱では、韓国人が海底1000メートルまで降りて行く坑道で、1日12時間ずつ強制的に働かされた。耐えられずに脱出して溺死した人を含め、韓国人122人が死亡した。韓国外交部は、日本政府に「人類の普遍的価値を称える世界文化遺産として適切でない」という考えを伝えたが受け入れられなかった。

◆日本は九州・山口県の近代化産業遺産を世界文化遺産として推薦し、「非西洋世界で近代化の先駆」というスローガンを掲げた。西洋の近代化にも、資本家による労働者の搾取という暗い面がある。それはあくまでも自国民の間のことだ。日本の近代化には日本人による韓国人と中国人搾取という暗い面がある。日本は近隣諸国に及ぼした苦痛に対して一言でも反省する態度を示さなければならない。

宋平仁(ソン・ピョンジン)論説委員 pisong@donga.com