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二転三転する北朝鮮、国際社会の不信を招くだけだ

二転三転する北朝鮮、国際社会の不信を招くだけだ

Posted September. 09, 2013 03:52,   

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「両面戦略なのか、それとも行き当たりばったりなのか区別がつかない」

最近北朝鮮の二律相反する行動を巡り、韓国政府当局者と専門家らが頭を悩ませている。予定されていた米国外交使節の訪朝は前日に拒否された。その直後、元NBA(米プロバスケットボール)スター選手は訪朝して最高待遇を受けた。北朝鮮の対南組織である祖国平和統一委員会(祖平統)は6日、統合進歩党(統進党)議員の李石基(イ・ソッキ)容疑者の内乱陰謀事件について「独裁者が使ってきた常套的な手口で、我々と結ぶつけるのは我慢できない冒涜であり挑発だ」と非難した。しかし翌日の労働新聞は「今、北南は対話と協力への第一歩を踏み出した」と書き、南北間の親善拡大を強調した。

今月10には、平壌(ピョンヤン)で開催されるアジアカップ重量挙げ大会に参加するため、韓国選手団が訪朝する予定だ。北朝鮮は、選手団の安全を保障し、国際社会の慣例に沿って、愛国歌と太極テグク)旗の掲揚も認めた。2010年12月、朝鮮中央テレビが広州アジア大会の女子バレーボール決勝戦を中継しながら、中国国旗はそのままにして韓国の太極旗だけにモザイクをかけて放送するなど敏感に反応していた。その北朝鮮が、3年ぶりに平壌のど真ん中で太極旗の掲揚を認めた真意が気になる。

延世(ヨンセ)大学のソン・ギヨン教授は、「北朝鮮が今年2月に3回目の核実験を実施して展開した『危機の外交』が通用しないと、対話局面に転じた過程で見られた非一貫性だ」とし、「戦術的変化に過ぎないとしても、過去の行動を繰り返さないよう制度的に縛り付ける必要がある」と話した。

先月30日に訪朝する予定だった米国のロバート・キング北朝鮮人権問題担当特使は、訪朝前日に北朝鮮から「訪問不許可」の通知を受けた。北朝鮮外務省は、韓米合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)」のときに韓国には来てもいない米国の戦略爆撃機B−52Hを訪問不許可の理由だと説明した。

さらに北朝鮮は、UFGが始まった今年8月19日以降、沈黙を続けていたが、同28日になってニューヨークの米朝チャンネルを通じて、初めて「訓練は望ましくない」との反応を示した。米朝対話の実現直前に急ブレーキをかけたものだ。△統進党の内乱陰謀事件、△北朝鮮とシリアの化学兵器開発連携疑惑などが炙り出されたが、2・29合意(核とミサイルの凍結の見返りにした食糧援助への合意)以降1年ぶりの米朝協議を蹴飛ばすほどのものではなかった。

政府系研究所の関係者は、「北朝鮮は対米交渉で身代金を引き上げたい考えだが、態度が二転三転してから、米国では『またも北朝鮮に騙された』として対話派の居場所がなくなっていることを見逃している」と指摘した。北朝鮮消息筋は、「北朝鮮が2012年の2・29合意直後の同4月13日に『人工衛星』だと主張して長距離ミサイルを発射して合意をホゴにした時のように、今回の出方も理解し難い状況だ」とし、「北朝鮮に対する積もった不信感のため、中国が提案した6者協議関係国の1.5トラック(半官半民)会議にも応じられないのだ」と話した。