韓国経済が史上類を見ない最長期間の低迷のトンネルからとうとう脱出した。11年第2四半期(4〜6月)以後、8期連続して続いていた「前期対比0%台の成長率行進」が9期ぶりに破られたのだ。当初、殆どの経済専門家は今年2四半期にも成長率1%の壁を乗り越えられないと見ていた。
中央銀行の韓国銀行(韓銀)が25日発表した「2四半期実質国内総生産(速報)」によると、2四半期の韓国の国内総生産(GDP)は前期より1.1%増加した。前期対比成長率は11年1四半期(1〜3月)1.3%を示して以来、8期連続0%台を抜け出せなかった。2四半期の実質GDPは、昨年同期対比では2.3%増加した。
2四半期の経済成長をけん引したのは、政府支出と建設投資だった。政府消費の増加率は前期対比2.4%で、1四半期(1.2%)の2倍に達した。建設投資も政府の社会間接資本(SOC)投資、革新都市の建設などが活発に行われ、3.3%の高いレベルを維持した。韓銀の関係者は、「今年上半期、成長率1.9%の中で政府の貢献度は0.3%ポイント(15.8%)」だとし、「下半期には政府の成長貢献度がさらに高くなる」と見通した。
国内総生産で占める割合が最も高い輸出部門では、スマートフォン、半導体など、情報技術(IT)商品が成長をけん引した。輸出は前期より1.5%拡大した。ただし、IT業種の一部大企業だけが輸出をけん引したため、国民が感じる景気とはやや乖離があるものと見られる。国民の実質購買力を示す国内総所得(GDI)は、原油価格の下落と半導体価格の下落に支えられて前期より2.7%増えた。
韓銀は、円安や中国の成長鈍化など、対外の不安要因がくすぶっているものの、国内景気が当初政府が期待した「上低下高」の流れを維持できると予想した。
韓銀のチョン・ヨンテク経済統計局長は、「依然として成長率が潜在成長率(年3〜4%)の下で動いているため、今も高いレベルとは言えないが、厳しい環境の下でも、韓国経済は予想より活発に動いている」と話した。






