2度目の脱北をして中国で逮捕されたとされるキム・グァンホさんとその家族5人の行方に関連し、中国が韓国政府に「調査中」であることを正式に伝えた。韓国政府筋は18日、「キムさん家族一行が中国延辺地域で逮捕されたという情報が流れた(12日)後、中国に事実関係の確認を要請したところ、中国から『韓国が関心を持っている人たちを調査している』という回答をもらった」と明らかにした。
政府は、いかなる場合でもキムさん家族の北朝鮮への送還は阻止するという目標の下、とりあえず韓国国籍を持つキムさん夫婦と子どもの3人に対して、領事面会を正式に要請した。韓国国籍を持っていないキムさんの義妹と義弟に対しても、本人たちの希望に従って人道的に処理してほしいという要請を中国側に伝えたという。しかし、中国側は領事面会の要請に対して返事をしていない。
中国は脱北者を「不法越境者」に分類している。このため、キムさん家族は出入国関連法違反の疑いで調査を受けているものとみられる。また中国は、キムさん家族の再脱北の過程、支援団体への調査を終えるまでに、領事面会を簡単に受け入れないものと予想される。昨年3月、中国で逮捕された北朝鮮人権活動家のキム・ヨンファン氏も、拘禁29日ぶりに韓国外交官との面会が認められた。
セヌリ党の河泰慶(ハ・テギョン)議員は、「キムさん家族は、中国が脱北者を北朝鮮への送還する前に収容する図們収容所ではなく、延吉市内の拘禁施設に抑留していると聞いている」とし、「強制送還しないよう、中国側を説得する余地があるものと見られる」と話した。
09年から韓国に居住していたキムさん夫婦は昨年末、家族を連れてくるために北朝鮮へ戻り、最近、再度脱北したところ、中国公安に逮捕された。
一方、キムさんとほぼ同じ時期に中国に渡り、同じ隠れ家に過ごしていた脱北者6人が、相変わらずキムさんが逮捕された延辺に滞在しているため、彼らへの身辺保障が急がれるという主張が提起された。
脱北者支援団体で働いているA氏は18日、本紙の電話取材に対し「キムさんが逮捕された後、居所を移したものの、公安の取締りが厳しいため、他の地域へ移動できずにいる」と話した。これについて外交部は、「事実関係を確認し、彼らを保護できる方策を講じる」とコメントした。






