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女性運動界のゴッドマザー、朴英淑氏が他界

女性運動界のゴッドマザー、朴英淑氏が他界

Posted May. 18, 2013 08:19,   

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韓国女性運動の「ゴッドマザー」ともいえる朴英淑(パク・ヨンスク)元平和民主党総裁権限代行が17日午前、他界した。享年81歳。

1932年、平壌(ピョンヤン)で生まれ、全南(チョンナム)女子高校と梨花(イファ)女子大・英語英文学科を卒業した。1960年代、女性運動に身を投げ、キリスト教女性青年会(YWCA)総務や韓国女性団体協議会事務処長などとして活動し、梨花女子大学の先輩だった故金大中(キム・デジュン)元大統領の夫人の李姬鎬(イ・ヒホ)夫人とも格別な間柄となった。1986年、富川(プチョン)警察署性拷問事件の時、女性団体連合会会長として、同事件の真相究明や責任者処罰などを要求するのに主導的役割を果たした。「金大中内乱陰謀事件」の時は、死刑判決を受けた金元大統領の救命運動に先立ったこともある。

1988年、第13代総選挙時、女性初の比例代表1番(平和民主党)を受け、国会に進出した。続いて、平民党副総裁や総裁権限代行、民主党最高委員などを歴任した。金大中政府時代、韓国女性財団理事長、大統領直属の持続可能発展委員会委員長を歴任した。09年、金元大統領の国葬時は、追悼辞を読み上げた。

11年、10・26ソウル市長補欠選挙では、朴元淳(パク・ウォンスン)候補キャンプの顧問を務め、昨年2月、安哲秀(アン・チョルス)財団(現在のドングラミ財団)理事長を引き受け、無所属の安哲秀議員が、大学教授から大統領選挙の予備候補へと浮上する過程に、政治的後見人の役割を果たした。ガンが発病し、今年3月、理事長職を辞任した後、抗がん治療を受けてきたが、回復できなかった。安議員は、朴元代行の死亡ニュースを聞き、「大切な人を亡くした。その悲しみは言い表せない」と哀悼したと、ユン・テゴン補佐官は伝えた。安議員は16日、朴元代行を見舞ったという。

1999年、韓国女性財団理知長時代からは、寄付文化の拡大にリードした。毎年、「100人の寄付リレー」を主導した。貧しい女性の経済的自立を支援するNPO「アジアウィーミンブリッジ・ドゥロンドゥロン」を立ち上げ、奨学財団「サリミ」の理事長を務めるなど、社会貢献にも活発な姿を見せてきた。早くから、環境問題にも多くの関心を寄せ、国連環境開発会議の韓国委員会共同代表、女性環境連帯・ウトゥムジギ、韓国環境・社会政策研究所理事長を務めた。

このような功労が認められ、国民勲章・ムグンファ章を始め、国民勲章モラン章、韓国女性指導者賞大賞、今年の環境人賞、今年の女性賞などを受賞した。1996年に亡くなった民衆神学者であり、人権運動化だった安炳茂(アン・ビョンム)元韓国神学大学教授が夫だ。

葬儀場は、ソウル新村(シンチョン)の延世(ヨンセ)大学セブランス病院葬儀会場特1号室(022227—7550)。告別式は20日午前7時半だ。埋葬地は京畿南楊州市(キョンギ・ナムヤンジュシ)マソクのモラン霊園。