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北朝鮮、「米国を狙った高い水準の核実験を実施」

北朝鮮、「米国を狙った高い水準の核実験を実施」

Posted January. 25, 2013 07:34,   

北朝鮮は24日、国防委員会声明を通じて、「我々が発射することになる各種の衛星と長距離ロケットも、我々が進める高い水準の核実験も、我が人民の不倶戴天の敵である米国を狙うためのものである」と明らかにした。北朝鮮は23日にも、外務省声明を通じて、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議に反発し、3度目の核実験の意志を明らかにしたが、1日でそのレベルを一層高めた。金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記は、国防委第1委員長を兼任している。

国防委声明は、「今回の安保理決議は、米国の朝鮮敵対政策が新たな危険段階に入ったことを実証している」とし、「米国とは言葉でではなく、銃で結着をつけなければならない」と付け加えた。このような表現は、昨年に金正恩体制がスタートして以来、最も露骨な米国への核威嚇発言だ。北朝鮮がさらなる核実験のための実質的な準備を終えたことが確認されており、いつ行動に移すかが国際社会の関心の的になっている。

北朝鮮は2006年と2009年にも、長距離ロケット発射後に北朝鮮制裁が採択されると、核実験を強行した。国防委の声明が「高い水準の核実験」を明らかにしたことで、3回目の核実験は1、2回のプルトニウム核爆弾ではなく、高濃縮ウラン(HEU)核爆弾である可能性が高いと、政府当局者は話した。

これに対して、訪韓中のグリン・デービース米政府特別代表(北朝鮮担当)は同日、「北朝鮮が核実験をする場合、過ちを犯すことになる。すべては北朝鮮にかかっている」と述べた。デービース特別代表は、ソウル鍾路区都染洞(チョンノク・トリョムドン)の外交通商部庁舎で開かれた記者会見で、「米国は北朝鮮と交渉のドアを開けている。北朝鮮が核兵器と多段階ミサイルを放棄し、平和と発展の道を選択すれば、私たちは手を差し伸べる用意がある」と強調した。

一方、元在韓米軍司令官のバーウェル・ベル氏は、「北朝鮮は近く核実験を強行するだろう」と見通した。ベル氏は同日、韓国国際交流財団主催のフォーラムでこのように述べ、「北朝鮮は朴槿恵(パク・クンヘ)次期大統領の北朝鮮交渉の考えを見守りながら低姿勢で行くか、3〜4ヵ月内に(ミサイル)発射をするか、選択するだろう。近く発射を再開する可能性も高い」と付け加えた。国防部も定例会見で、「北朝鮮は指導部が決心すれば、いつでも核実験を実施できる状況だ」とし、「軍は確固たる連合防衛態勢で、北朝鮮の核実験準備と軍事動向を監視している」と明らかにした。

李明博(イ・ミョンバク)大統領も同日、第46回中央統合防衛会議で、「政権を移譲する過程で最も憂慮されるのが北朝鮮の挑発だ」とし、「平和は言葉で得られるものでなく、時には犠牲を甘受してでも、韓国自らが強くなった時、挑発を抑止できる」と述べた。



shcho@donga.com