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政策よりは候補の服や椅子に関心、イメージ先行の選挙戦様相に

政策よりは候補の服や椅子に関心、イメージ先行の選挙戦様相に

Posted November. 30, 2012 08:28,   

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一騎打ちとなった今回の大統領選で、有権者が政策よりはイメージにより多くの関心を持つのではないかと懸念する声が出ている。本紙がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)分析サイトの「ソーシャル・マトリクス」を通じて、28、29日の2日間、主要候補と共に取り上げられた言葉の頻度を分析した結果、朴槿恵(パク・グンヘ)、文在寅(ムン・ジェイン)両候補の政策より金遣いと関連した言葉が最大30倍まで頻繁に取り上げられた。

テレビコマーシャルが公開された後、ツイッターで2日間、中央選挙管理委員会が挙げた文候補の1順位公約の「雇用」は1142件あった。しかし、ブランド品の椅子やメガネ、ペディング・ジャンパー議論のせいで、「椅子」は3万3358件、「メガネ」は7324件、「ペディング」は6810件を記録した。福祉(6251)、経済民主化(935)をずっと上回った。

同期間、孔枝泳(コン・ジヨン)さんが「椅子が高いって?朴槿恵が着ている衣装の価格を明らかにしろ」となど、文候補支持者を中心に朴候補の金遣いを攻撃する文章もSNSを掌握した。朴候補と「バック」「靴」「服」など衣装関連の言葉が一緒に取り上げられた頻度は3931件に達した。10年、朴候補が中央選管委に届け出た政治資金の明細のうち、ホテルのビジネスセンター貸与料を問題視して「ホテル」に触れたメッセージも2365件以上だった。やはり選管委が挙げた1番目の公約の経済民主化(1548)、福祉(2080)件を上回った。

政治心理学者らは大統領選候補の金遣いに関心が集中する理由は、自分を候補と同一視しようとする有権者の心理のためと見た。自分と似ていると感じる候補を支持し、その信頼が破られたら「裏切られた」と考える傾向があるということ。

政策よりイメージがさらに強い威力を発揮する現象への懸念も多かった。候補の能力と政策ビジョンが後回しにされ、有権者の合理的な選択を妨げる恐れがあるという指摘だ。文化評論家のイ・テドン西江(ソガン)大学名誉教授は、「両候補がはっきり差別化した政策公約を掲げられなくて、イメージに頼った選挙運動が続いているが、これは政治文化の後退だ」と話した。



becom@donga.com