「希望2013勝利2012円卓会議」が24日、野党民主統合党(民主党)の文在寅(ムン・ジェイン)候補と無所属の安哲秀(アン・チョルス)候補の一本化を求める声明を発表した。文候補側は、「元老の注文に深く傾聴し、政権交代と政治革新に向けて最善を尽くす」と応えた。安候補側は、「韓国社会の元老の期待と心配を理解し、私も深く傾聴する」と明らかにした。しかし、円卓会議の元老の面々とこれまでの活動の前歴を見ると、両候補が果たして聞くに値する責任感があるのか疑念を抱く。
円卓会議の中心メンバーの白楽晴(ペク・ナクチョン)ソウル大学名誉教授と清華(チョンファ)僧侶、咸世雄(ハム•セウン)神父、キム•サングン牧師は、2010年のソウル市教育監選挙で、郭魯鍱(クァク・ノヒョン)候補と朴明基(パク・ミョンギ)候補の一本化を仲介した。一本化の見返りとして、両者の間で2億ウォンという大金が行き交った事実が後で明らかになった。郭氏は、候補者買収の罪で最高裁で確定判決を受け、教育監を辞任し、再選挙が行われることになった。円卓会議の人々の中で誰もこの事態の責任について言及していない。
彼らが中心になって2011年7月に、「2012年の選挙で勝ち、2013年に政権を交代する」として作った組織が今の「希望2013勝利2012円卓会議」だ。円卓会議は、今年の4・11総選挙で、民主党と統合進歩党(統進党)の野党連帯を仲介した。統進党は、野党連帯が実現したことで、13議席を獲得して第3党に躍進した。その中、党内の主体思想派勢力が党内選挙の不正によって議会に進出し、主体思想派の議会進出へのきっかけを作ったことになる。
円卓会議は、主要人物の前歴が親北と従北の集団である。鋻華僧侶は、2005年に京畿道坡州(キョンギド・パジュ)の普光寺にスパイ・パルチザン墓地の造成を主導した実践仏教全国僧伽会の常任顧問である。咸世雄神父とキム•サングン牧師は、国家保安法の撤廃、在韓米軍の撤収、南北連邦制統一を主張した民主主義民族統一全国連合の指導委員を務めた。前面に出た彼ら宗教家の後ろには、呉宗烈(オ・ジョンリョル)韓国進歩連帯常任顧問のような根っからの従北主義者が陣取っている。
彼らが望む「2013年体制」とは何か。白氏が南北分断の矛盾と資本主義体制の矛盾の同時克服という衒学的な言葉で表現しているが、その核心は、北朝鮮の連邦制に類似した南北連合体制だ。円卓会議は、文候補と安候補の一本化を仲介しているので、中立でもない。かつて、李海瓚(イ・ヘチャン)民主党代表や文候補も円卓会議のメンバーだった。この円卓会議が仲介する単一化は、動機不純のためにかえって国民の不信を生む可能性がある。






